第12話祈り

ショーケースに収まった感性を磨け


生きる為に自分を信じるんだ


侮るべき命に心をさらけだすな


人は命を得て初めて自由を知り自然を想う


愛は卑屈な夢を見て 僕らは命を賭ける


その度に誰もが太陽を描き出す


フロイトの精神論を信じるな


君の中で起こる事実を吐き出すんだ


全ては心と頭で夢を描き出す


投げ捨てられた空き缶に自分の感性はある


誰もが言葉を信じすぎて自分を忘れて逝く


アザナミは詩を唄い 剣を振るう


微かな香りが心に沈んで逝く


所詮誰もが命を満たす為 自分を思い出す


本当の思い出とは 本当の事実とは


全てが重ならず生きる事だ


君は複雑な夢をまとめ 愛情の隙間から風を感じる


生命体に宿る温もりが僕を産んでくれた


性感帯に宿る記憶が僕らを包んでくれた


母体に宿る思い出が君にはある


それでも人は詩を唄い 孤独に身を潜めるだろう


真実は今此処にある夢物語


観察者は君の中で僕を産んだ


自然に浮かんだ自由が始めての感性


僕らは平和ボケした世界に夢を抱き 産まれて来た


心にある夢が僕を覆うのか?


頭にある理屈が僕を覆うのか?


感情と感性は夢の中で統合され 全てに涙が産まれた


空に浮かんだ太陽が 僕を満たす光なら


君はいつまでも僕と言う存在を満たす光だ


空き缶の中の感性が地球を廻し始めた


命はただ個個にある 文明を分析しているよう


此処にある迷路は君の思い出を探して


僕らは一つの感性で眠る一介の人間


君を僕が選んだから 眠りは永久に祈りなんだ



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