かぐやと名付けた猫

saito sekai

なんだこれ!?妖怪変化かっ?


俺は、ひょんな切っ掛けで、毛の長い猫を飼う羽目になった。性別を確かめようとすると、「シャー!」と怒るので、「かぐや」と名付けた。これだったら、どちらでもいいかなと。そのかぐやがある時、満月を見て、ハラハラと涙を流したのだ。それを見た俺は、「こいつ…もしかして…」

そしてその時は、やって来た。月に吸い込まれる様に、かぐやの体は宙に浮き、やがて何処かで見たおじさんに変わったのだ。この人って確か、隣の部署で働いていて、少し前に失踪し、捜索願いが出ているはずだ。話したこと無いから、名字も知らない。そのおじさんの体は、やがて、月に吸収されて消えた。俺は、警察に通報するか、大いに悩む。    完



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

かぐやと名付けた猫 saito sekai @saitosekai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ