第65話
不気味な影が掛け声と共に技を繰り出す。
平手、裏拳、正拳、貫手、手刀。回し蹴りに膝蹴りと、俺に向かって様々な打ち方をしてくる。心影流は守りの技のはずだったが、この不気味な影は攻撃に集中していた。恐らくかなりの上段者なのだろう。
俺と光は心影流では黒帯クラスだった。
不気味な影が軽いステップをして、連続して技を繰り出していくので、俺は避けるのに夢中になっていた。
気付いたら、俺の後ろは電信柱だった。
しまった!!
いつの間にか追い詰められている!?
「おにいちゃん!!」
「下がってろ! 我が妹よ!」
雨が土砂降りへと変わった。
周囲が瞬時に薄暗くなった。
稲光と共に俺は影の隙を見抜いた。
「そこだああああーー! ぶっ飛べええええーーー!」
俺は影の腰目掛けて必中の膝蹴りを放った。
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