第49話
俺は背後から杉崎、恵さん、そして公平の影を出現させた。
思った通りだった。
杉崎の影はレスラー風の体格。恵さんは竹刀か刀を構えた影、公平は空手の構えをする影だった。
「よっしゃー、このまま邪魔する者は排除して俺の家まで突っ走ってやるーーーぞ!!」
「ほい!」
「……」
我が妹の上段回し蹴りが迫り来る影にぶち当たった。
敵の影がぶっ倒れた。
「……あの、妹さん……さっき、後ろに居てって確かに言ったよね……」
「おにいちゃん! 私も戦うよ!」
我が妹は駆け出した。
その方角だけは言った通りの俺の家。
次から次へと襲ってくる影を薙ぎ倒していくというのは、言った覚えはない!
「ウラ―――!!」
公平の影と俺の回し蹴りが敵の影の側面を抉った。
恵さんの影が、それは木刀だった。は、影を一刀両断して昏倒させた。
杉崎の影が派手なバックドロップを決める。
一通り敵の影を倒すと、俺の影が真っ正面で心影流を構えていた。
このまま突っ切ろうと思ったのだが、俺の影はなんとしても俺たちの邪魔をしたいのだろう。
心影流は最強の守りの技だ。
このまま近づくのは危ない。
そうだ!
影斬りの刃!
でも、どうやって使うんだ??
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