第5話 さかな

近所に防火用水池が幾つかある。

石造りの小さいものから学校にある旧プールとか。

その中に鯉や鮒、鱒なんかが居るので、時々近所の子供達が釣りしてたりする。


そんな小さな池に鱒を釣りに行った。


池の中を覗くと色んな魚が見える。

虹鱒や山女魚らしき魚も見える。


錦鯉も居るね。


蛍光色のウネウネした、まるで竜宮の使いのような奴もいるぞ。


よし、今日は鱒じゃなくてそいつを釣ってみよう。


餌釣りで、餌は蜂の子。

竿はよくわからない素材の渓流釣り用の竿かな?


釣り糸を垂れて暫くすると、池が大きくなっていることに気づく。

池の周りの風景も見たことのない林の中になっている。


魚も蛍光色の奴がたくさん泳いでいて普通の魚がいなくなったな〜。


キョロキョロ辺りを見回していると何かがヒットした。


釣り糸の先を見ると白っぽくて蛇のように長い躰で、それに合わせたような長い背鰭が付いていて、蛍光グリーンやオレンジの差し色が入っているなんだかよくわからない生き物が喰らい付いていた。


恐怖感や不快感は全くなく、こいつは全力で釣り上げ無いとって一生懸命バトルした。


結局いいところで糸が切れて目が覚めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る