六色目 藍

私は青色の意味を考えながら再び棚の奥深くにしまった。

誰にも見えないよう、奥深くに。


誰かのイタズラかもしれない。

いや、そうであって欲しいと願いながら…。



────どうして…。


朝起きてくると、ぬいぐるみがあった。


もう嫌だ、なんで、どうして、

君は私に何をしたいの、何が言いたいの。



その時私はぬいぐるみの胸のところから覗く

深い青、藍色の綿を見た。


なんだろう、この藍色は。


さっきまで恐怖で震えていた私だったが

今は不思議と落ち着いていた。


赤、オレンジ、黄色、緑、青、そして、藍色。


その時その時の色と情景を思い返す。

そうか、そういうことなのか、


───ごめんね。


私はそう言って、ぬいぐるみを抱きかかえ

そっと、眠りについた。

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