【作品】「扉の少女」覚え書き③

 次に接触したのはクラスのまとめ役のリディック。ゼノの幼馴染みです。この子は生真面目な性格で、ゼノにも注意ばかりしてしまい、しょっちゅう衝突しています。

 男の子同士の激しい口喧嘩にミモルはビックリです。


 でも、リディックはゼノにきちんとして欲しいだけ、ゼノは自分の悩み事で手一杯だから放っておいて欲しいだけで、お互い悪気はありません。

 小さい頃に仲が良くても、成長してくると関係性が変わったりしますよね。妙にライバル視してしまったり。そんな感じです。


 ミモルはリディックに契約者になって欲しいと伝え、天に連れていきます。彼が声に導かれて出会ったのはファルヌという女性の天使。ファルヌは塔に囚われて、ぼんやりとした表情をしていました。


 とあるきっかけから昔の主の記憶を思い出したせいで、長い間出して貰えずにいたのです。塔で過ごすうちに、ファルヌからは「色々なもの」が抜け落ちてしまっていました。


 リディックはミモルに訴えてファルヌを塔から出し、パートナーとして連れ帰って一緒に過ごすように。ゼノの抱える背景を知ったことで、かたくなだった態度も軟化していきます。


 シリアスな展開ですが、おっとりとした大人の女性と突然同居することになった少年がドギマギするシーンがあったりして、書いていて楽しかった記憶があります^^

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る