【作品】「吸血鬼」について①

 この作品は従者である青年・フォルトと、その主である幼女・イリスの2人が主人公です。最初からセットで考えていました。


 というのも、私は優しいおじさまと可愛いくて元気な幼女という組み合わせが好きなのですよね……。でも自分ではナイスミドルは書けないので、青年と幼女という組み合わせに落ち着きました。


 それに、これまで少女や少年は書いてきたけど、まだ青年の視点で物語を描いたことがなかったんです。

(「扉」にはナドレスというキャラが出てきますが、彼は精神年齢的には18歳くらいの設定ですし)


 フォルトの年齢である20代前半は、思春期は終わっていて、でも完全に大人になったかというと微妙な頃合い。そんな主人公を書いてみたいという気持ちから、彼は生まれました。


 そうは言っても普通の人間とは違います。生まれた時から吸血鬼に仕える運命にあり、城の外の世界もあまり知りません。じゃあそんな人生に反発するかというと、身の程も知っているのでそういう時期は過ぎつつあります。


 昔は、ヤルンは成長したらフォルトみたいになるかもと思っていました。実際に育ててみると、似たところはあるものの、静と動、運命に抗うヤルンと受け入れるフォルトという違いが出ました。


 キャラ作りって不思議で面白いですね。

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