腹話術師のトリスおじさんとたくや君season2

羽弦トリス

第1話女子高で説教

ここはとある都市の女子高の体育館。

「え~、静かに。これまで、君たちの恋愛観について説明してきましたが、兎に角、避妊はして下さい。今日は君たちの未来の為に参考にして貰いたいので、腹話術師のトリスおじさんと相棒のたくや君をお招きして、講義に移りたいと思います。では、皆さんたくや君の名前を呼んで下さい」

女子高生は、体育座りして名前を呼んだ。


た~く~やく~ん!


すると、股間モッコリさせたトリスおじさんと同じく胯間を膨らませた、たくや君があらわれた。

「本日は、マイルド瑞穂女子高にお呼び頂きありがとうございます。わたくし、羽弦トリスと申します。そして、相棒のたくや君です。たくや君、お姉さんたちに挨拶を」

【こんにちは。星野源です。違うか?】

「今日は、ご機嫌だね」

【トリスおじさん、何、股間にペットボトルを仕込んでんの?】

「いや、今日は正しい異性との交遊の講義だから、ここは盛らないと」

【ふん、粗チンがっ!】

「なんだい、だいたい、たくや君もモッコリしてるじゃないのさ」

【よ、欲求不満なんだ】

「生徒の皆さん、正しくコンドームをすれば、恵まない妊娠は避けられます。それは頭に入れといて下さい」

【僕からも、お願いします。……オジサン】

「なんだい?たくや君」

【オジサンが高校生の時は、4回中3回は生だったよね?】

「お、覚えてないなぁ」

【僕は知ってるんだ。放課後、誰もいない教室でおっ始めて、知らない生徒の机に精液をぶちまけたことを】

「た、たくや君。帰りに、一杯奢るからそれ以上は止めてくれ」

【オジサンは、当時の彼女が3ヶ月生理が遅れた時、高校を辞めて働く覚悟をしたよね?】

「……」

【で、やっと生理が来たときに、彼女とハイタッチして喜んだよね?】

「若気の至りだな。皆さん、コンドームは着けましょう。彼氏に必ず避妊道具を利用するようにしましょう」


体育館はざわめき、

帰れ!帰れ!バカ腹話術師!

と、怒号が飛ぶ。体育館シューズがあちらこちらから飛んできた。

【ふんっ!このガキどもめ!股間に空き缶仕込んで損したわ!】


学校側から、謝礼金をトリスおじさんは受け取った。5万円だった。

今夜は、魚民で乾杯。

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