第47話

いつのまにこんな技術を?足助さんはフリーで間違いなさそうだ。そのまま写真を返す。


「旭川さん、奥様を雇うことにしました」


「誰のですか?」


「あなたです」


「なに、を…」


「確認は取っています」


「モデルがそんなにいませんか?」


「いえ。メイクさんに」


「え!!あ、あの有名なモデルの日ノ原恵ひのはらめぐみさん!?ですかー!?」


餅月さんは騒ぎ出した。


「待ってください。私が許可してません」


「もうこちらで許可は取りました」


「…なぜ私に相談しないんですか」


「白河さんが推薦されました」


く…白河さん。なにを考えているんだ!勝手なことを!


「一緒に働くのは少しやりにくいのですが」


「なにか不都合なことでも?家庭で話さないんですか?」


この社長…なにか知ってるのか?はるさんのことなにか聞いたのか?


「大丈夫ですよ!餅月がなんとか場を和ませますって!いやぁーお美しい方と働けるなんて嬉しいなぁー」


「餅月さん、よかったですね。では失礼しました」


社長はさっさと退散した。

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