第17話

「確か、ほのかさんという方みたいですけど」


「あー、なるほど。それじゃあ次はこれで。餅月さん、メイク少し変えてもらいます」


「はい、準備します」


ようやく餅月さんは戻ってきた。


「みとさん、今からりくちゃんのメイクするので。…あの、もう帰っても大丈夫ですからね?」


なんかバタバタしだした。


「失礼します。あ、みとさん」


きのこ頭の藤原がやってきた。なんか紙袋持ってるし。


「これ雑誌です。これを読んで勉強してください」


「重くないですか?持って帰れません」


「近くのホテルで暮らすんですよね?近いですよね?」


「は?これ持って帰れって?」


「ここで読んでも構いませんが。じゃあ、撮影戻ります」


なにあいつ!紙袋を私の目の前に置いていった。


「あ、みとさん1人で帰れますか?」


「はい。平気ですけど?これここに置いてていいですか?もう帰ります」


「え…これ…」


ムカつくし!なんなのよあいつらー!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る