召喚獣

 異世界の召喚術師にお願いだ。


 あんたがもし召喚獣をび出したら、あれだ。

 精いっぱいでてやってくれ。

 何でかって?

 そもそも召喚獣って、あんたの言う事だいたい聞いてくれるだろ?

 まあ話は簡単だ、つまりあいつら「ぼっち」なんたよ。

 普段から全然、おびが掛かんねえんだよ。

 んで、ぶにしたってさ、魔力だの何だのって、少なくないだいしょうが必要なわけじゃん?

 だいしょうが伴うってのにわざわざ「ぼっち」のはずの自分をんでくれるんだ、そりゃあ喜び勇んで何でもするに決まってるだろ。

 ま、そういうことだ。

 たくさん笑い掛けてやれ、もし触われるならでてやれ。

 「お前が必要なんだ」って言ってやれ。


 ……あ?

 「ぼっち」じゃない召喚獣だったらどうなるか、だと?

 チッ、せっかく人がいい話で終わらせようとしたのによ。

 まあ話は簡単だ、んでも来ねえよ。

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