闇に叫べ!2 逗子殺人事件

鷹山トシキ

第1話

 2012年3月10日

 静岡県警の菜奈は残間警部補、竜崎警視、呂宋警部補と神奈川県逗子市にやってきた。4人は危険な関係だ。

 逗子市は、神奈川県の南部に所在する市。三浦半島の西側の付け根にあり、湘南地方の東部と位置付けられることも多い。

 市制30周年を記念して、1984年(昭和59年)4月15日にほととぎすを市の花(逗子市の市花)に制定した。

 キャッチフレーズは「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」。

 三浦半島北西部、相模湾に面する都市で、湘南の一部とされることもある。北西に鎌倉市、南に三浦郡葉山町、東に横須賀市北部、北東で横浜市金沢区に接する。東京都区部や横浜のベッドタウンで、1965年(昭和40年)造成開始の披露山庭園住宅など、新興の高級住宅街が見られる。また鎌倉・葉山などとともに海水浴場のある観光都市でもある。


 三浦丘陵の西側にあたるため山がちな地形である。最高峰は二子山(標高207.6 m)。鎌倉市や葉山町とは尾根筋を境界としているが、山上にも宅地が造成されている。市域の大部分は東部の横須賀市境付近を源流とし、相模湾に注ぐ二級河川田越川の流域で、川沿いに平地が広がっている。


 三浦半島北西部、相模湾に面する都市で、湘南の一部とされることもある。北西に鎌倉市、南に三浦郡葉山町、東に横須賀市北部、北東で横浜市金沢区に接する。東京都区部や横浜のベッドタウンで、1965年(昭和40年)造成開始の披露山庭園住宅など、新興の高級住宅街が見られる。また鎌倉・葉山などとともに海水浴場のある観光都市でもある。


 三浦丘陵の西側にあたるため山がちな地形である。最高峰は二子山(標高207.6 m)。鎌倉市や葉山町とは尾根筋を境界としているが、山上にも宅地が造成されている。市域の大部分は東部の横須賀市境付近を源流とし、相模湾に注ぐ二級河川田越川の流域で、川沿いに平地が広がっている。


 4人はホテルで交わっていた。竜崎がバイブを菜奈のアソコに突っ込み、残間は菜奈に手コキしてもらい、呂宋は菜奈の乳首を舐めている。


 偶然にも硴塚龍臣と硴塚桜も逗子に来ていた。

 リビエラ逗子マリーナは、神奈川県逗子市小坪の相模湾沿いにあるマリーナリゾートであり、敷地内にはマリーナ(ヨットハーバー)を中心に、ホテル、レストラン、マンション、イベントプロデュース、ウエディングなどの展開がある。初めは西洋環境開発によって開発・運営され、現在はリビエラ・グループ(東京・南青山3丁目)の所有・運営となっている。


 9棟の分譲マンション、5箇所の共有会員制宿泊施設のほか、リビエラグループが運営するマリーナ、ホテル、レストラン、イベント会場などによって構成される。


 多くのマンションからは相模湾内の葉山町や江の島、遠く富士山が見渡せる。マンションは分譲された住戸のほか、会員制の「逗子マリーナオーナーズ」(4クラブ総口数2796口)が運営されている。マンションの販売仲介、お部屋のお掃除、お庭のメンテナンス、部屋のリフォームも受け付けている。


 ハーバーには、海上係留と陸上艇置併せて約280艇のクルーザー及びボート、ヨットを置く事が出来る他、ビジター用バースもある。新艇、中古艇の販売の他、メンテナンスも受け付けている。


 リストランテAO逗子マリーナ、日本初上陸レストランのマリブファーム逗子マリーナ、ロンハーマンカフェと、ジャンルの異なる3つのレストランがあり、会員制テニスコートも完備している。毎月第一日曜日にマルシェを開催、毎月ジャズライブを開催。


 会員制シェアクラブ「リビエラリゾートクラブ」は会員制のクラブで、クルーザーやヨットのシェアリング行いながら、マリンライフスタイルを提案している。分譲マンション住人やハーバー利用者用駐車場のほかに、有料駐車場は150台分用意されている。


 2人は『マンティコア』というラブホテルにやって来た。

 赤い証明に照らされた壁掛けのX字枷や拘束椅子、M字開脚診察台等、本格的なSMプレイを楽しむ為に用意されたSM部屋に桜は驚きで言葉を失った。

 普段と変わらない清潔感のあるスーツを着用した龍臣は、真っ赤なソファから立ち上がると、驚きで1人立ちすくんでいる私にゆっくりと近づいた。

「シャワーを浴びてきなさい」

 そう冷淡な口調で命じた彼はエッチな番組を見始めた。


 数分後、桜は手枷と足枷でしっかり固定された身体を右に左にと捩る。全く身動きが取れない状況だ。

「君はいつ見ても美しいな?」

 舐め回すような視線を細めると、龍臣はゆっくりとベッドに腰を掛けた。

 龍臣は桜の耳穴にハァっと息を吹きかけてきた。

「アッ」

 思わず漏れ出た声に、桜は慌てて唇を噛み締める。

 ベッドにX字に固定され、少々困惑してきた桜の上から覆い被さってくる龍臣の手が、次に白いガウンのボタンに触れる。


 

 3月11日 - 国立劇場で政府主催の「東日本大震災一周年追悼式」(2021年/令和3年まで毎年この日に開催予定。)が行われ、天皇・皇后・首相等が出席、また各地で追悼式が行われた。


 4人が逗子に来たのはバカンスだけが目的ではない。最近伊豆で起きた食品会社の重役襲撃事件の犯人が逗子に潜伏してることが分かったのだ。 

 残間は逗子署の青島勇と共に、襲撃犯、上杉栄太が隠れているシティホテルへ車を走らせていた。2人は上杉を逮捕することに成功するが、護送中謎の集団に襲撃を受ける。上杉はその間隙を抜き逃走し、残間は背後にいた襲撃犯にサブマシンガンで銃撃され負傷。青島は襲撃犯のリーダーと思しき男に額を撃ち抜かれ死亡した。

 青島は安藤政信に似ていた。


 💀青島

 翌々日、警察病院で意識を取り戻した残間は竜崎警視から捜査から降りるよう命令を受ける。後を引き継ぐのは、呂宋海警部。竜崎はそれだけを言い残し去って行った。しかし、青島を殺された残間の怒りは収まらず、鎮痛剤を病院から盗み出し、警察バッジを残し青島の敵を討つべく病院から逃走。捜査は行き詰まったかに見えたが、逗子駅の裏通りで謎の覆面男が残間へ銃を突きつけ上杉の情報を話すよう脅迫する。しかし、銃にかけては素人だった覆面男はあっさりとかわされてしまう。そこへ再び謎の武装グループが現れ、激しい銃撃戦になる。残間は武装グループを倒し、浜辺で鎮痛剤を飲みながら黄昏ていると、呂宋が情報を手に残間の前に現れた。残間はその情報から音羽組という組織に潜入し内情を探ろうとするが、目の前には牢屋の鍵を持った覆面男の姿があった。


 3月15日 - 大阪地方裁判所、2002年に発生した平野母子殺害事件の差し戻し審判決で被告に逆転無罪判決。


 逗子市では、暴力団音羽組と嵐山組の抗争が続いていた。


 逗子警察署刑事課の部長刑事である葛城貴一は、暴力団担当のやり手だがヤクザとの癒着も辞さない悪徳刑事であり、音羽組の若衆頭である国松健吾とは盟友である。

 葛城は今井雅之、国松は宇崎竜童に似ていた。

 連続する抗争や違法捜査のさ中、二人は嵐山組の土地買収をかぎつけ、その計画を叩き潰す。祝杯を上げる二人であったが、嵐山組との抗争はさらにその激しさを増し、嵐山組と利害を共有する静岡県警上層部は、音羽組を潰すために動き出す。逗子署に派遣された竜崎は、ヤクザと警察官の交際を禁じ、清廉潔白な捜査を葛城たちに命令する。竜崎の強引なやり口に反発するベテラン刑事の小早川は居場所をなくし、音羽組は追い詰められ、葛城と国松の関係にもヒビが入っていく……。

 

 3月16日

 同日出発分をもって、寝台特急「日本海」、急行「きたぐに」廃止(臨時列車に格下げ)。

新幹線100系電車、新幹線300系電車が引退。

 菜奈たちは残間を探すために東奔西走していた。

 菜奈たちは鷹取山にいた。

 鎌倉時代は三浦氏の領地で、猟師は巣立鷹を献上していたとされる。また大田道灌がたびたび鷹狩りをしたといわれ、献上された鷹に満足して「鷹取山」と命名したとする伝説がある。


 1923年の関東大震災以前は、鷹取山から切り出される凝灰岩が横須賀市や逗子市で塀などに利用されていた。しかし、関東大震災で凝灰岩を用いた建物の多くが倒壊し、下敷きになって死傷者が多く出たこと、切り出した凝灰岩の輸送に利用していた鷹取川が隆起して航行が困難になったこと、コンクリートが一般化したことで衰退した。石材を採取した名残である垂直に切り立った岩石が特徴である。


 戦後、昭和30年代に入るとロッククライミングの練習に使う若者が増え、同時に京急田浦駅、追浜駅から鷹取山経由で逗子市の神武寺へ抜けるハイキングコースが開かれ整備されたため、訪れる観光客も増大した。1960年(昭和35年)、有志の彫刻家藤島茂によって、山の一部に弥勒菩薩尊像と釈迦如来像が彫られた。しかし、1965年(昭和40年)釈迦如来像は鷹取小学校建設のために破壊され、弥勒菩薩像だけが残った。


 1983年に鷹取山安全登山協議会という山岳団体の連合組織が作られ、横須賀市との間で協約を締結した。その内容は、鷹取山でのロッククライミング実施者は鷹取山安全登山協議会へ届け出をするという条件で、横須賀市がロッククライミングを許可するというものである。

 

 午前9時、逗子駅前のコンビニにて、銃撃による無差別殺人事件が起きる。竜崎刑事、葛城刑事、狭山翔刑事が現場に駆け付けた時には既に犯人は逃走し、3名の被害者が残されていた。食品会社社長の菅沼晴太、学習塾経営者の相馬卓弥、そして葛城刑事の恋人、千葉月子であった。3名の内、菅沼と月子は即死しており、相馬は『たご』という、謎の言葉を残し他界する。刑事達は当初、葛城刑事の婚約者であった月子の関係者を重点的に捜査する。 

 介護士の月子は、認知症の老婆、戸川ナミに同情して彼女の自宅に足繁く出向いていたのだが、銃撃事件の後、ナミの娘・虹子の惨殺死体が冷凍車から発見され、銃撃事件との関連性が疑われる。

 💀5人死亡


 虹子は不良グループのリーダーである実兄・沼田音盧ぬまたねろの子を身ごもっていた。

 虹子を殺したのは月子だった。モンスターペアレントで入れ歯がないのを月子が盗んだと疑ったり、もともと床擦れがあったのに、あんたらがやったんだと慰謝料を請求してきた。

 

 警察は無能だった。

 沼田家のアパートを訪れた竜崎刑事に対して、音盧が暴力を働いた傷害事件も含め、警察は虹子の死亡事件と今回の銃撃殺人事件の関連性を疑うも、それ以上は何も出なかった。

 次に、被害者の一人である相馬の遺品から「学習塾の見取り図」が見つかる。田越川近くに新たな塾を造ろうとしていたのだ。

「ダイイング・メッセージの『たご』は田越川だったようね?」

 菜奈は例のラブホで竜崎のペニスをしゃぶっていた。

 ホテルには呂宋もいた。

 呂宋が相馬の銀行口座を調べたところ、400万円の小切手が辺見芽依という、江角マキコに似た女に渡っていた事が判明する。これらの捜査事実から、相馬と共同経営者になる契約を交わしていた芽依が銃撃事件の容疑者として浮上する。

 芽依の店は既にギャンブルで多重の抵当に入っていた事や、芽依は相馬から400万円の小切手をだまし取って現金化し競輪・競艇に浪費していた事も分かった。芽依の財政状態を知った相馬は芽依に出資金の返済を求め、詐欺行為の発覚により行き詰まった芽依は、モデルガンを改造した手製拳銃を入手して、相馬の殺害を計画し、後の2人は巻き添えとなったことが事件の全容であった。


 

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