第8話 手取り足取り①

「食事が終わったら」俺は話を続ける。

食事が終わったら軽い雑談があるだろう!そして

宴もたけなわ、就寝となる。コルンが自室で寝ようとしたら

『コンコン』とドアをノックする音!

お前はドアを開ける。そしてそこにはいるんだよ!許嫁がっ!

「こ、こんな時間にどうしましたか?」とお前は聞く。

相手は答えるだろう!というか名前とかは?


「確か、キアンティとか言っていたな」と酒を飲みながらコルン。


「話を続けよう!」と酒を飲みながら俺。

キアンティはこう答えるだろう!

『もう少しお話がしたいと思いまして』

そしてお前は自室に招き入れて座らせる。

「何かお飲みになりますか?そう言えば良い葡萄酒がありまして」

そう言いながらお前はグラスについじゃうんだ!葡萄酒を!

二人は乾杯をする!「二人の未来に」とかなんとか言っちゃって!


「君の未来に乾杯」そうバローロは言いながらファルツと

乾杯をしていた。


「こ、こほん」俺は話を続ける。

なんだかんだ雑談をして飲ませろ!そうだな、5杯くらい。

そしたらキアンティはこう言うだろう!

「少し酔ってしまいましたわ」と!・・・と!

お前はこう言うだろう!「ではお部屋までお送りしましょう」と!

そしてキアンティの手を取るが、彼女は立ち上がると少し

よろめいてしまう!お前は彼女の腰に手をやり

「おっと、危ない。」その時に必要以上に抱け!

無意味に顔も近づけろ!近距離だ!


ちょっと立て!コルン!実演だ!


俺は立ち上がったコルンの腰を左腕で強く抱き、

右手はコルンの左手を強く握る。

コルンは少し海老ぞりになっているがお構いなしに俺は

コルンの顔に俺の顔を近づける。


「こうだっ!」と言いながら。

「こうか!」となぜかバローロ。振り向くと

ファルツの腰に腕を回して俺達と同じことをしている。


「そして少し沈黙が流れるだろう」と俺は続ける。

見つめ合え!見つめて見つめて、そして見つめ合え!

「綺麗な瞳だ。吸い込まれそうだ」とかなんとか言え。

そしたらだ!必ず相手は目を閉じる!絶対だ!

そして瞳は閉じられる。おっと、コルン!を目閉じろ!


「わ、わかった」そう言いながらコルンと・・・。

隣でバローロに抱かれているファルツも目を閉じる。


「ちょっといいか?アスティ」とファルツを抱きながらバローロ。

俺はコルンを抱きながら「どうした?」と返事。

「このままだと接吻だよな?」との事。

「そうだ、さすがだな。接吻だ、この後」と俺。

「やっちゃっていいか?」と衝撃の一言。


「え!?」と俺とコルンとファルツ。

「いや、酒のせいだろうか。ファルツとなら

 やっちゃっていいのかな?と思ってしまっている」と!

そう言いながらもバローロは『どうしよう』と言う目をしながら

俺を見る。

「そ、そうだな。」俺はその問いにコルンを見る。

コルンは少し動揺しながらも少し頬を染め、その瞳は

潤みながらも俺を見ている。

「や、やっちゃおうか。なんか俺もそう思えてきた」と

言っちゃう俺。

「もう行ける所まで『本当に実践』しながらヤルか。

 勿論後で立場を変えよう、・・・変えよう」とも。

そして俺は考える。


酒の力だろうか、それとも転生した時の『慣れるため』の

せいで抵抗ないのか?あ、あれ?俺は女性が好きなはずだ。

い、いや!これは男同士仲間同士!そして友情の!酒の席での

『バカ騒ぎ』だ!そ、そうだ。そうに違いない!


「このまま続けよう」俺はバローロを見てそう言う。

「わ、わかった」とバローロは何かを、そう、ゴクリと言う音。

「さ、さすがに最後まではいかないよな?な?」と

言ってくるが「己しだいだ!」と答えるのが精一杯な俺。


「お前らもなんか言ってくれ!素直に抱かれてるな!」と言うと

コルンは「ちょ、ちょっと何かを飲んでいいか?喉が渇いた」

そう言ったので俺達は、4人でグラスに並々と酒を注ぐ。そして飲む。

「よし、再開だ」と4人。

俺達は先ほどの格好を4人でして続ける事とした。


コルンはそっと目を閉じる。・・・ファルツも閉じていた。


どうしたんだ、俺。何故できる!俺!

抵抗が無くコルンの唇に俺の唇を重ねた。

無論、バローロもファルツの唇を奪っていた。

「や、やるじゃねえか。バローロ」俺は何故かそう思うと

『これは負けられない!』と思ってしまった!なんでだ!

俺はコルンの唇から俺の唇を離す。

コルンは目を開ける。そこには少し潤んだ瞳があった。

少しの沈黙があった後。


「あっ!」とファルツの声。そこにはバローロがファルツを

ベッドに押し倒していた・・・。

俺もコルンもその光景を見て絶句。

「ま。負けられん・・・。コルン?いいか?押し倒すぞ?」

おれはコルンを見ながら、コルンの瞳を見ながらそう言う。

「あ、ああ。いいぞ。お前なら」とコルン。

そして俺はベッドに押し倒した。


「アスティ!大変だ。ここから先が解らん。女子相手なら

 少しはわかるのだが」とバローロ。

「ま、まずはもう一度唇を重ねよう」と俺。


そして俺はコルンの髪の毛を触る。そして再び唇を重ねる。

俺は重ねた唇をゆっくりと離す。と同時にさらに髪を

触りながらコルンの左耳を少し「カプリ」としてみた。

「あっ」とコルンは声を漏らす。・・・因みにファルツも

漏らしていた。


「脱がすぞ?」と俺はコルンに聞く。コルンは

少し顔を、そう、ちょこんと上下に動かし無言の返事で

俺に返してきた。











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