クビになったVtuberオタ、ライバル事務所の姉の家政夫に転職し気付けばざまぁ完了~人気爆上がりVtuber達に言い寄られてますがそういうのいいので元気にてぇてぇ配信してください~
60てぇてぇ『年末特別配信・ワルナイ2nd・【ワルプルギスの夜】』
60てぇてぇ『年末特別配信・ワルナイ2nd・【ワルプルギスの夜】』
静かな森の中
空には夜が広がる
そして、星が浮かんでいる
23個浮かんだその光は、一つずつ人の姿に、いや、魔女の姿に変わっていく。
ワルプルギスの夜のクライマックス
魔女たちの歌と踊りが始まる。
ひと際大きな光、高松うてめが降り立ち、女神の微笑みを向け歌い始める。
― ♪真っ暗な箱の中で俯く私 生まれた光 その先に居たのは君でした ―
うてめ様から放たれる光は神野ツノと結ばれ、神野ツノが歌を紡ぐ。
― ♪分かり合えず諦めちゃった私 同じ言葉のはずなのに どうして刃のように振り回すの ―
ツノ様からみるるさんに。みるるさんからミライさんに。ミライさんからクレアさんへ光が繋がっていく。
― ♪夢を追いかけて否定された私 追った事もないはずなのに どうして分かったように語れるの ―
― ♪化け物と呼ばれ泣いてた私 少し違っているだけなのに どうしてそんなに笑ってるの ―
― ♪嫉妬されて疎まれた私 必死に努力しただけなのに どうして悪く言われちゃうの ―
そして、光はさなぎちゃんの元に。
― ♪いじめられて逃げ出した私 悪い事なんてしてないのに どうして逃げなきゃいけないの ―
ワルプルギスのメンバーにもそれぞれ色んな物語が、思い出が、夢がある。
そして、ファンのみんなにも。それを叶えるために此処でつながった。
引きこもり、そして、Vtuber高松うてめに出会い、Vtubeとなった十川さなぎが声を震わせ熱唱している。そして、さなぎちゃんから光の蝶が生まれ、ステージを飛び回り光の鱗粉を振りまいている。
― ♪闇に閉じ込められた私 それでも必死にもがき続けた ―
― ♪光が差し込んだその時 私と君の世界が繋がる ―
星と星が繋がり、星座が生まれ、物語となるように。
メンバー同士の光、ワルメンとファンの光、ファン同士の光それぞれで物語が生まれる。
尊い、いや、てぇてぇ物語が。
死んだように生きていた尾根マリネはゲームと出会い、配信と出会い、Vtuberとなった。
そして、自由になれた。マリネが手を振ると妖精が現れみんなと一緒に舞い踊り始める。
― ♪そして、私は魔女になった 君が求めてくれたから ―
― ♪痛かった傷も悲しい涙も震える拳もヤな思い出も 全部魔法に変えられるんだ ―
― ♪誰かに元気を笑顔を勇気を喜びを幸せを 全部魔法であげちゃうんだ ―
誰にだって歴史が物語がある。そして、それはこれからも。
ノエさんが、ガガが、そーだが、みんなが、そして、ワカナさんが目を輝かせて声を届けようとしている。そして、彼女達の個性が集まってステージが唯一無二の世界に変わっていく。
― ♪古ぼけた魔女も 異形の化け物も 疎まれた強者も 何か欠けた者も ―
― ♪未熟な弱者も 主役になれる 誰だって君だって主役になれるんだよ! ―
コメントが光となりどんどんとステージに集まり輝かせ、
そして、魔女たちの衣装を彩っていく。
これが俺達の魔法!!!
― ♪耳を澄ませば ほらね聞こえてくるでしょ 勇気があれば みんな魔法使えるんだよ ―
ワカナさん、聞こえてますか!? みんな、聞こえているか!? 俺達の叫びを!
貴方達を讃える声が! 応援する声が! 感謝の言葉が! 届け! 力に変われ!
きっと伝わっている。だって、あんなに彼女は笑っているから。
― ♪叫べ!!! 新しい自分の魂の声を 咲かせ!!! 新しい私の心の花を ―
星座のように繋がり生まれる魔法。それがきっと俺達の運命を変えてくれるんだ。
― ♪声が届き 心に触れれば ほら物語の始まりさ ―
それはきっと、これからも、ずっと。
Vtuberの魔法は終わらない。
俺はそれを支え続ける。これからもずっとずっと。
俺なりの
― ♪君のストーリー 私のストーリー さあ主人公は私と君 ―
『以上、ワルプルギスの夜でした。みんな来年もたかまつていきましょう! それでは』
『『『『『『『『『『『よいお年を!』』』』』』』』』
※これにてリアルタイム24時間更新を終わります、お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます