16話 夢さんはテレパシーで金もうけを考える

 俺は普通じゃない。


 夢さんも普通じゃない。


 似たもの同士かも知れない。


「だから金もうけよダンジョンで得た素材は別よ」


「なんだよそれ」


「莉生に言ってるけど私の能力は特別よ」


「そうかもな」


「だから占い屋を出すのよ」


「相手の心を見透かすから占いが当たり放題だと……?」


「そうよ!! 天才思井君」


「だが断る」


「なんでよ!! いいじゃない。あなたの一つや二つある恥ずかしい過去を晒したくないの?」


「脅す気か」


「なら手伝いなさいよ」


「まあいいか」


 そして占い屋を始めてみることにした。


 夢さんは占い師。


 莉生君は助手その1。俺は雑用係。


 まず客がこないと始まらない。


 客を待つ。


 莉生君が一人連れてきた。


 最近悩み事が多いという女生徒。


 夢さんは心を読み完璧に悩みを解消する。


「そうなんですか!! なんでそのことに気づかなかったんだろ!!」


「毎度あり~~~」


「上手くいったわね」


「こんなのでいいのか」


「いいんだよ姉ちゃんはこんなので」


 そして占い屋をある程度やったら評判に評判を生んで大人気に。


 放課後占い屋としてでっち上げたもんだ。


 そしてダンジョンに行くことに。


「ダンジョンの素材は私が裏ルートで捌いてるのよ」


「初耳だ」


「思井君はくれないの?」


「駄目だぞなんかの役にたつかもだし」


「まあいいわよ」


 ダンジョンは公園の例のダンジョンで通じる。


 入り口が土で隠されている。


 そこはゴブリンとかが出てくるダンジョン。


 余裕で倒せる。


 大量の小石を持っていくのが大変だが。


 夢さんのKARATEが炸裂する。


 莉生君のアサシンナイフ戦法が炸裂する。


 五月さんの刀が両断を作る。


 なんかもうこの人たち普通じゃないよね。


 でもそういう俺も出鱈目な領域に入っているのも事実。


 そんな感じでいつも通りゴブリンを屠る。


 ゴブリンたちも普通に強いけど俺の加速移動の石をぶつけるとはじけ飛んでいく。


 重力操作の石は最強だぜ!


 そうして夢さんの空手が火を噴く。


 ダンジョンでは小物の宝箱を探していると良いものが見つかる。


 宝箱だ。


 中にはナイフが入っていた。


 ミスリルのナイフ。


 ミスリル製のナイフかなかなかにファンタジーのものが手に入った。


 そんなこともありダンジョンは楽しい。


 もっとスキルを得たい。


 沢山の無限のスキルを手に入れたい。

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