タジダリ ータスクイーンとネッシンシー
七熊レン
プロローグ「最初の瞬間」
日本人離れし
中性的で端整な、まるでロボットにでも見間違える
ブルームーンを授けられたかの
一挙手一投足が実に
カウンター越しでも漂う、シトラスの香水と、スマートでクールな雰囲気。
「ねぇ」
極めつけに、その美貌から放たれる、忠犬かず〇を彷彿とさせるハスキーボイス。
これが彼にとって初めての、一目惚れ。
そして、初恋の瞬間であり。
「どうしてフリーズしてるのよ。
早くして
上から寄りだと判明した
かもしれない、
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