霧 晴れて しめす燈火

この薄霧の ここは どこか

白闇の景色は 一寸先の 道さえ 惑わす


この薄霧に しっとりと 包まれて

それが 居心地良いという わけではない


足下に向けば そこは 樹海とする

険しき 幻窟げんくつに 佇むは


為す術なく 往生 迷う この心


晴々とみる 空が そこにあるなら

もう間もなく 闇は明けて


しるべなるもの しめす 燈火

導かれるまま 進めば 良いのだ


私は 信じて その道を ゆく




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