がらんどう


回復の 兆しは

まったく みえない

この心 がらんどう


一緒に 歩いてきた 

この道を

今更 変えるなんて

できっこないよ


工事中の 青年が

頭を下げて 迂回を促す


これから先も この道をいく

と決めいた どうして 勝手に

いく先 変えたの


工事中の 青年が

頭を下げて 遠回りしてと

ゆびをさす


その指先を 

眺めれば

失った痛みが 

また胸を刺す


回復の兆しは

まだまだ先のよう

私の心は

がらんどう



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