【073】二人三脚で異世界の伝統技術を守っていこう
現実でも、後継者不足で消滅の危機にある伝統技術を他の地域や海外から来た若者が弟子入りして継承する、という話はありますが、この作品はその異世界版と言えるでしょう。
かつては一大産業だった魔法使いの杖造り。
しかし魔法の研究発展が進んだ結果、安価な大量生産品が生まれ一般層にまで普及。杖職人には廃業が相次ぎました。
それでも杖を造り続けるベテラン職人。彼の下に異世界転移してきた主人公が弟子入りするところから物語は始まります。
主人公の健気な努力、職人としての成長過程、現代ビジネス知識を活かした高級杖の販売促進。それぞれが丁寧に描写されており、お仕事小説としてよく完成されています。
ただ、一番の見所は師匠のツンデレっぷりですね。
寡黙で頑固で職人気質な師匠が時折見せる不器用な優しさがたまりません。客相手に主人公をべた褒めしている姿を見られそうになり慌てて誤魔化すシーンは、お手本のようなツンデレで微笑ましいです。
健気で可愛い二人が繰り広げるこの物語をオススメします。
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