【014】デッド・オア・アライブ~北極星のような女のはなし

 夜の香りがする。

 夜――どんな印象をお持ちだろうか?

 夜陰に乗じて、という言葉のあるように、密やかな秘め事や事件の匂いがする。それも表沙汰にならないやつだ。それから、仄暗い情感。色気も感じることだろう。暴力を嗅ぎ取る向きもあるやもしれない。

 ともあれ、今回ご紹介する作品には、大人の色気と事情、アングラな地下組織が登場する。舞台は近未来、荒廃した下町と煌びやかな上流階級とで、文字通り天国と地獄の二極化した社会である。

 主人公の女は名前を持たない。名前を持たない「ノーワン」をコードネームに暗躍し、身ひとつから成りあがっていく痛快なダークアクション作品だ。主人公以外にも綺羅星のごとく魅力的な味方に敵役が登場し、互いの生き様をかけて対峙し、時に流れ去っていく。

 そんな敵方のひとりとの禁断の愛憎も挟まれつつ、大きな転機を乗り越えて、物語はやがてクライマックスへと向かっていく。

 デッド・オア・アライブ――最後に生き残るのは、果たして誰か?

 それは、あなた自身の目で確かめてほしい。

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