第30話 二度目の朝
今日も早起きして、汚れたシーツと枕カバーを洗濯しながら朝食の準備をします。
昨日の残りのパンを切り分けながら、同じく京佳の為にサンドイッチを作っておきましょう。
今日の具は、レタスとハムと卵焼き!
鼻唄を歌いながら楽しく朝食用のベーコンエッグを焼いていると、京佳がドンヨリとした表情で部屋から出てきました。
昨夜はあんなに元気だったのに、どうしたのでしょうか?
早起きして、何かをしている気配はあったのでそれで疲れてしまったのでしょうか?
今日の装いは、女の子らしい淡い青のシャツブラウスと紺のセミロングなタイトスカート!
女学生らしい、清楚な装いですね。
身体のラインがシッカリと出ていて、僕は、とっても、嬉しいです!
「「おはようございます!!」」
はい、挨拶の声が揃いました。
挨拶をしつつ、今日の装いの感想を素直に伝えると真っ赤なお顔になりつつも、嬉しそう。
お揃いのエプロンを着けながら、横に並んでお手伝い。
昨日と同じことをしている朝なのに、楽しさが全く違います!
「明日こそ、早起きして最初から一緒に教えてもらって作って上手になりますからね!」
「オッケー、京佳、今日のご予定は?」
「ん〜、4限まで履修登録するから、帰りは5時半くらいかな?」
「うん、わかった、僕は3限の履修登録までだから。
ただ、友達と話さないといけないことが出来たから、帰りは京佳と同じくらいかな?
晩御飯は要るよね、はい今日のお昼用のサンドイッチ!保冷スープマグは冷製ポタージュだから冷え冷えだからね。」
「わ〜!アリガト、嬉しい!私の方が早かったら晩御飯作っておきますね。」
二人で作って食べる朝食は、やっぱりひと味違います。
「ところで元気無いけどどうしたのかな?」
「………ん〜、チョット、姉とチャットしてて色々あって落ち込んでるだけだから?」
お姉さん、どんな人なのかな?
京佳を落ち込ませるなんて!
「姉に、『恋人』が出来たって教えたら二人の自撮りペア写真送れって言われて……」
「ん〜、わかった、土曜日にでもデートしながらいっぱい撮ろうか?って、『恋人』?それは言っても良いけど、もう伝わってるの?」
「うん!余りにも嬉しくて、誰かに教えたくなって、つい?
でも、私達まだ一枚も一緒に撮ってないから………」
そりゃ、そうだよね?
事情がアレだったしね!
「よし、これからいっぱい撮ろうね!」
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