第73話 ⭐メンバー⭐
レッスンはプロダクション9の事務所で行われた。ボイストレーニングとダンスレッスン。
陽はダンスが苦手でついていくのに必死だった。
メンバーは。
青木 駿(しゅん) 25歳
浜 海人(かいと) 26歳
黒田 洋平(ようへい) 22歳
箱崎 啓太(けいた)21歳
桜木 陽(はる) 23歳
駿と洋平はダンスが抜群に上手い。海人は歌もダンスもうまくて、1番の人気者になるかもしれない。啓太と陽は経験が浅く、努力が必要だった。
メンバーは皆背が高く、5人揃うとそれなりのオーラを放った。
陽はメンバーの中でも背が高い方で海人にも負けないくらいイケメンだ。優しい笑顔と雰囲気で皆をなごませる存在。
洋平はおっとりとしているが、ダンスのスイッチが入ると素晴らしくカッコいい。
啓太は1番年下で明るく元気だ!
啓太がいると、まわりは笑いに包まれる。
駿は普段は無口だが、たまに発する一言がバツグンに面白い。
素晴らしく長い足はダンスを大きく見せた。
海人は一番年上でダンス歴も長く、とっても落ちついた雰囲気を持っている。
みんなFLY!!のオーディションで顔を合わせてはいたが、こんな5人で『宜しくお願いいたします』と挨拶をかわしてから、すぐにレッスンは始められた。
誰が残るのか、全員でやれるのか、何もかもわからないまま5人でのレッスンはスタートした。
陽は父親として、碧とお腹の子を守る為に必死でやるしかない。
これでダメなら夢を追うのはやめて、家族を守る為に生きていくと心に決めて走り出した。
この5人はのちに"B/"(ビースラッシュ)というグループとして活動する事になる。
陽は相変わらず忙しい毎日を送っていた。
ジムのトレーナーとして仕事をし、TVに出ていた事でパーソナルトレーナーを頼まれる事も増えた。
仕事が休みの日ももちろんレッスンはあった。碧との時間が少しずつ減っていた。
碧と過ごしていても疲れてしまって寝てしまったり。
それでも碧はワガママもいわずにいつも通りに側にいてくれた。そんな碧の為にも絶対にこのチャンスを掴まなくては!!!
毎日毎日、ここが正念場だと自分に言い聞かせながら必死でスケジュールをこなした。
陽は少し疲れていた。
碧は必死で夢に向かっている陽を見ているのは幸せだった。
ただ、ふたりで一緒に笑っている写真は最近撮ってないから減っちゃったなぁーと棚に並んだ写真を眺める事が増えた。
碧は寝ている陽を写真に撮った。
そして、自分と自分のお腹も写るように陽の寝顔の写真も撮った。これが初めての3人の写真となった。
(可愛い。。。)
陽の寝顔を見ながら碧は微笑んだ。
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