【逃眠】

眠りとは

生き物に科せられし呪いである

一度ひとたび夢を見れば

現実に有りもしない幻に

入り浸らせ

酔いれさせ

気づいた時には時間の感覚を

奪いさりゆく

ゆえに私は毎晩のように夜更かしをし

呪いから逃げ続ける

此れからも

此れ迄と同様に

此の身が熱を持ち

生き物でいられる限り

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