第4話 8/21
そんな時を過ごしている内、MRIを撮る日が来た。都心で遠いため、子供達を義母と夫の兄弟に任せて出かける。最寄り駅からも遠く、ほとんど行った事がないので少し迷ったが何とか間に合う。息を切らして院内へ入った。
美容クリニックの様な明るくて美麗な内装に戸惑いながら受付をすませ、術着に着替えて検査する。
「コン、コン、コン……」
と室内に金属音が響き渡る。前に手術した時にも撮ったな…と思いつつ、ぎゅっと目を閉じて時がすぎるのを待った。
小綺麗な受付の女性に会計を渡す。
「結果は島の方へ送りますので、再度来院されなくても大丈夫です」
そう聞いて、ほっとしながら帰路につく。長男のユウの二日遅れの誕生会をし、喜んでいる彼や家族の笑顔を写真に収めて料理やケーキを食べた。そんな風に夜が過ぎていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます