第一話超心理学のあらまし⑩


仇無愛理亜は動けない。


「なんで、なんで、なんで、あの男が」


動かないではなく動けない。


十に纏わる者、漢数字「十」は、Shift_JIS においてコンピュータプログラムの動作不良の原因となる文字、通称「ダメ文字」の一つ。テンパズル、乗車券の4桁の数字を使って 10 を作る遊び。電卓で3.1622777の2乗を計算すると10と表示される機種がある、都営地下鉄新宿線は地下鉄10号線である、十徳、仁、義、礼、智、信・忠、孝、悌、忍、畏。また、10 は「終わり」「限り」を意味することもある。例:「一から十まで」。


「フーーーーッ!」


狂乱による熱気の中、一人、心頭滅却する玄武組、一人、覇瀬天狼の残像を追えている常識外れの空間認識能力がある。


放電は真っ暗に輝く、悪魔のようである。


しかし、人の身残るならば魔人である。


暁武三河あかつきたけみかがそこにいた。


「彼女のような厄ネタをまた集めるとは流石は覇瀬の系譜、人間戦車ルークと言わしめる」


彼はそれを破壊したくてたまらない。


伊達や酔狂で彼を知ろうとはしない。


その機会に恵まれれば真っ先に覇瀬天狼に声をかけていの一番に会話を始めようと思う。


「Momotaro san Momotaro san,Can you give me Kibidango,Then I will go to Onigashima,Here you are, Here you are

You can have my Kibidango,Now let's go to Onigashimaってそんな場合でもない」


より、深く深呼吸をしていく。


それは混ざりにくい因果である。


そんな因果など元々、無いかもしれない。


彼の能力、千式闇雷軍隊格闘術ラプラスブラックサンダーマーシャルアーツ


それにより、全身の五感を研ぎ澄ませて、他人の心電図で漸く分かる生体電流を感じとり、読心術の域までをも可能にする。


「うつし世はゆめ、夜の夢こそまこと、詩人だが、現実は苦痛まみれなのだよ」


剣呑、殺伐が相乗効果となっていく。


その横から紀伊下波子きいしたなみこがいた。


彼女はピンク色のポニーテールをしてうなじを見せているのがとても似合っていたのだ。


「やめなさいよ、彼女は蜂の巣のような者よ、軽く叩けば親衛隊全員が敵よ」


と、言うが同盟関係に持ち込む気などさらさらないように見えてしまうのは気のせいか。



「そうは言っても、正当防衛するならば話は別だ、軍内部の派閥では私もまた陸軍中野学校の系譜を継ぐものと言わざるを得ない」


それに紀伊下波子は呆れ果てた。


「あんたはそんながらじゃないでしょ?」

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