プロローグその男の名、覇瀬天狼②
かつて枢密院は、1888、明治21年4月30日に設置された、大日本帝国憲法下における天皇の最高諮問機関です。 1947、昭和22年5月2日、日本国憲法施行に先立ち廃止されました。 この資料群は、1971、昭和46年度に内閣・総理府から国立公文書館に移管されたもので、枢密院の会議関係文書が含まれています。そこに彼というのがいる。
彼というのは正気を極めていた、それは仏教の諸行無常を肌感覚で理解していた。
或いは、日本の繁栄は已に約束された者だと設立当初から思っていたのだろうか。
それはきっと、未来視という力である。
「覇瀬か、あの幕末柳生とも渡り合う実力を持つ噂を持ち、そして革新華族、アメリカの建国はたかが三百年程度だが、彼等の歴史には1800年程度の重みがあるのだ」
そんな彼は今では北極星軍学校の学長だ。
入学式が終わり、クラスに人が集う。
「よぉ」
高級な青色のサングラス、髪型は金色のオールバックにして学生服の上に革ジャンを羽織っている男がいるが、この学校の校則は真に他人をぶっ殺せる実力さえあれば不問にされる、
その証拠にその学校では実力がランキングがされて十二人圏内に入ればよしとされる。
その中で入学初日に第二位となった男。
その名前は
「それは日本人らしい髪型ではない!」
校門の前、頭髪検査が行われていた。
風紀委員会副会長、
「あぁ?流行りだよ流行り、てめーの頭の脳味噌は堅いんだよ、化石かなんか?」
鬼隠無薔薇の髪型は坊主である。
「なにをっ!貴様!伝統を重んじろ!」
そして、彼は抜刀した。
彼は背中に背負った野太刀した。
「今からでも遅くない!日本を取り戻して見せる!あの栄光の王道に返り咲くのだ!」
鬼隠無薔薇は朝から元気一杯である。
「大和男子に繁栄あれーーーーー!!!」
野太刀は勢いよく振り下ろされる。
暗呑王牙はその刃を噛み砕いた。
何が起きたかさっぱりだった。
白刃取りというのとは次元が違った。
「次はお前の喉元だぜ?」
いけしゃあしゃあと暗呑王牙は笑う。
鬼隠無薔薇は武器を捨てないで、折れ砕かれた野太刀のまんまで突き刺しにかかる。
暗呑王牙はそれに欠伸を漏らした。
「何もかもが足りねぇよ、先輩」
そして、右手でストレートを放つ。
それにより鬼隠無薔薇の鼻は砕けた、それによって、鬼隠無薔薇は倒れていった。
そんな彼は教室には入り、覇瀬天狼に気さくに挨拶をした。
「お前強そうだな、なんていうか、お前の底知れない危険性っていうのは正常性バイアスってので過小評価されるよな?」
覇瀬天狼はそんな彼にうんざりした。
「勝利か、敗北か、それ以外の尺度はいらないと思う、まぁ、お手柔らかに頼むよ」
覇瀬天狼は眠たげである。
「ちょっとちょっと!また暴れる気!?」
わかめのような海草のような肩のくらいまでのウェーブヘアーをして眼鏡をした女性が彼等に声をかけた。
「鬼隠無薔薇は危うく死にかけたよ!」
と、彼女は彼等に凶報を告げた。
覇瀬天狼はそれに対してもめんどくさそうだ。
「はぁ、この学校の性質と特質を考えれば、それはそれで、ありなんじゃねぇの?」
と、彼はどうでもいいと態度をとった。
「はぁ!?味方同士で戦闘して意味あるの!」
彼女の怒りは収まらない。
「どちらか強いか証明できる」
暗呑王牙は自信満々に断言した。
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