第29話

魔法省チャパティ長官は有数の特級魔法師だ。

 火水土風の4大属性すべてを使えると言う王国初の魔法師。

 新しい魔法も開発したり、学生の頃から魔法は群を抜いて強かった。

 そう、魔法だけは。

 人格が出来上がる前に魔法に目覚めてしまい、周りから特別扱いをされるようになった。

 一度も己が間違っているとは思わずに生きてきたのだ。

 ある日、些細なことから魔法で対決することになる。

 だが、再び立ち上がれないほどに叩きのめされてしまう。

 自分よりも強いものがいる、それが許せなかった。

 その時よりチャパティは、人格が歪んでいく。


「レオン・スタンリー竜騎士団長、至急来ていただきたい」

 それは突然だった。

 まだ、黒い矢襲撃の犯人が捕まっていない時だった。

 陛下の前で質疑があるという。

「なんだろうな」

「何だか嫌な予感がします」

「まあな。全員待機のままで」

「はい」

 その呼び出しは、ルスレグ団長にもきていた。

 王宮の陛下の謁見広場前の扉で二人は会う。

「ビオラが世話になったみたいで、ありがとうございます」

「なんの。面白い女性だな、ビオラは」

「色々やらかしてくれるので、こちらは胃が痛いですよ」

「ははは。教皇様と同じことをおっしゃるな。さて、今日は何用やら」

 重厚な扉を開け、中に入ると、巨大なホールに、国王陛下と王妃が並んで座っている。

 その下に、宰相で総務省長官モーガンと魔法省チャパティ長官が向かい合う形で立っていた。


 何だ?

 この二人は珍しい組み合わせではないが。


「忙しいところをすまない。至急確認したいことがあってね」

「いつでも陛下のために駆けつける所存、何かございましたでしょうか?」

 ルスレグ団長が丁寧に問う。

 口を開いたのはモーガンだった。

「先日、竜宿舎に賊が入り、退けた時がありましたね。その時に総務省の服を着ていたと聞いていますが間違いありませんか?」

「はい。間違いありません。ただその者は総務省の役人ではなく、偽装した人間とわかっております」

「わしからも一つ」

 魔法省長官、チャパティだ。

「その者は、サルビアの涙を持って居ったそうだな?」

「はい。魔石に似ておりましたが、色が違うので、サルビアの涙かと思われます」

 レオン団長が丁寧に答える。

 何だ?事実確認か?


「そのサルビアの涙は、魔法省から盗まれたことだとわかった」

「!!」

「厳重に管理されているのはないのですか?」

「もちろんそうじゃ。だが、それを上回る魔法がかけられ、何事もなかったかのようにされておった」

「そんなことをなぜ?」

「この王国を自由にしたいからじゃあ」

「誰が?」

「ヘンリーに決まっておろう!」

「!!」

「まさか!」

「ありえません!」

 両団長は同時に叫んだ。

 王族でありながら、公平なヘンリーがそんなことをするはずがない、と確信している。

「同時に、ビオラも疑わしい」

「はあ?」

「なぜです?先だっての襲撃では、唯一ケガをした人間ですぞ」

「だからじゃあ!回復魔法も使わず、そのままの状態でいるなど、魔法を否定しておる。魔法省に対する反逆じゃ!」

 おいおい、おじいちゃん?

 と二人の団長が心の中でつっこみをしていた。

「サルビアの涙は、竜の涙。あの時調伏したのは、ビオラではないか。たやすく触れることができた人間の一人じゃ」

「シエロ殿もいらっしゃいましたが?」

「ヘンリーもな」

「マーレ島で魔王に取りつかれたり、ケガをしても回復魔法を使わない。もしかしたら、未だに魔王に取りつかれているのではあるまいな?」

「帰島早々に検査を受けたではありませんか。それでなおも疑うなら、魔法省の検査を疑います」

「魔法省が悪いと申すか!」

 答えを元にして、話をしている。

 ビオラとヘンリーを犯人にしたいのだろう。

 ずさんもいいところだ。

 レオンはイライラしていた。

 パン!と扇を鳴らしたのは王妃だ。

「ということだったので、わたくしの手元におりますわ、シエロ副長官とヘンリー卿は」

「!!」

 全員が、驚いた声を出した。

 モーガンもチャパティも陛下ですら知らなかったらしい。

「どういうことですか?」

「私の兄から何人か護衛衛士を送っていただいております。全員4大属性持ちの魔法師衛士ですわ。ヘンリー卿やシエロ殿を軟禁、監視しております」

「初めて聞いたぞ、王妃」

「緊急の事でしたからね、ご報告が遅れましたわ」

「ですが、王妃様、あのものたちは」


「チャパティ長官、竜王国の魔法師衛士の腕を疑いますか?」


 お怒りが最高潮の王妃の勢いに、チャパティ長官は黙った。

 これ以上言えば、竜王国との間に軋轢が生まれる。

 それに、竜王国は全員魔力持ちだ。

 その中の魔法衛士ともなれば、かなりの腕前。

 チャパティ長官は、引き下がる事にした。

「ビオラは、魔王のいう所の準備をさせなければなりません。それが何なのかわからない以上わたくしは軟禁しておりませんわ。ただし」

 扇をみなに向けた。

「これ以上ビオラを傷つけるようなことがあれば、容赦しません。その者を生きたまま八つ裂きにします!」

 本気だ。

 ビリビリと空気が震える。

 この竜王国出身の王妃は、本気でその者をきっと生きたまま八つ裂きにする。

 みな、背中がぞくぞくと寒くなった。



 その頃、ビオラは仕事の途中で役人に手招きをされた。

 隣の資料室に入ると…

「何ですか、これ?」

 壁一面に各島の地図、神話、子供の遊び歌が貼られていた。

 また、小さく書かれた島の地図は、赤い直線が引いてある。

「すごい…」

「他の省には内緒で作っています」

「あの後、みんなで調べたんですよ。各島出身の人間とかにも手伝ってもらって。そうしたら、面白い事実が浮かんだんです」

「面白い事実?」

 各島の神殿には別名があることが知られている。

 そこで、昔の言葉にしてみた。

 島の名前も共に昔の言葉に訳してみた。

 すると。

「ある言葉が出てきたんです。並べ替えると…」

 禁忌

 逆

 破れ

「この言葉になるんです」

「どの順番とかあるんですか?」

「いえ、試したところバラバラでしたね。唯一言葉になったものがこの3つ。それとこれはどうなのかなっていう…」

「なんという言葉ですか?」

「殺人、なんですよ」

「また物騒な言葉ですね」

「そうですよね。ただ、神から見て、殺人というのは人が人をなのか、人が神をまた逆なのかがわからなくて」

「あと、今、気になったのですが、破れ、なんですか?破るとかじゃなくて?」

「そうなんですよ、昔の言語に照らし合わせてみると『破れ』なんです」

「命令形ですね、唯一」

「だから、これは確定な気がします。禁忌を逆に破れか、逆に禁忌を破れか」

「禁忌が何なのか…」

「今、みんなで総力上げて調べています!」

 総務省の役人は、鼻息荒く拳を上げた。

「お仕事忙しいのに本当にごめんなさい。こんな、部屋まで作ってもらって」

「いえいえ、かなり楽しいですよ!」

「それに、知らなかったことを知るのは楽しいですね」

 さすがだ。

 エリート集団とは聞いていたけど、脳ミソの質が全く違う。

 以前、私がぽろっと話した物理をいとも簡単に理解したのだ。

 私は赤点を取ってやっと理解したというのに!

 以降、橋などの計算は総務省の役人にお願いしている。

 彼らは難しい問題に挑戦するのが楽しくてたまらないらしい。

 今回の話も、超一級の謎解きのようで、かなり楽しそう。

 正直に言って、とっても助かります!


『まだだ。まだビオラの準備ができていない』

「なぜ、あんなことを言ったのか。普通準備をさせないようにするんじゃないのかな?」

「ビオラさん?」

「それ、俺も考えました。みなさんに向かって言ったんですよね?と言うことは、準備ができ次第魔王のところへ来い。つまりビオラさんに何かをしてほしいんですよ、魔王は」

「魔王島で?」

「恐らくは。炎の竜をビオラさんが手なづけたのも準備の一環かもしれないですよね」

「島を落とすことには成功している。だから他の事、隠れている女神を探して欲しいのか、殺される前に女神を殺して欲しいのか」

「ああ、殺人?でも神だしね」

「そーなんですよ!もう、そこにぶつかっちゃってー」

「結構ここまでは早かったんです。その先の禁忌が何か、殺人が何を示しているのかがわからない」

 うーん、と壁を見ながら役人は唸っていた。

「実物を見た方がいいかな?神殿にもしかしたら、直に彫ってあるとか」

「可能性は高いですね。神殿か教会。いや、時代からしてやっぱり神殿の方が可能性高いですよね」

「海上島、マーレ島の神殿は、ほとんど崩れて何もなかったわ」

「では、他の島の神殿ですね。各島の役人に確認してもらいましょうか?」

「でも、忙しいのでは?」

「文化保護の検証とかいえば大丈夫ですよ」

「ありがとうございます」

 3人は資料室を出た。



「ビオラっ!」

 モーガンが走って総務省の部屋に駆け込んできた。

「王妃様がお呼びだ。気をつけろ、チャパティ長官がお前を捕まえようとしている!」

「どうして!?」

「先だっての矢の事件を魔法省に対する嫌がらせと見ているらしい」

「馬鹿馬鹿しい!」

「自作自演とでも?バカじゃないの、あのじじい」

「どうしてもヘンリー卿を犯人にしたいんだ。とにかく、俺も一緒に行くから」

「あの部屋、隠してくださいね。行ってきます」

「気を付けて!」


「ということなのよ。ヘンリー卿とシエロ副長官はわたくしの手元におります」

「かしこまりました」

「で、どうするね?ビオラ?」

「魔王の準備の謎を解きたいと思っております」

「うん、そうだよね。自由に動いていいよ。まずどこからにする?」

「まったく想像もつかないのです。一番最初に海に着水した、ロウハ島エライン島に行ってみようかと思っております」

「それはどうして?」

「なぜ初めに着水したのか、ということです」

「魔王島に近くもないのに最初に落ちた」

「はい。現在、ボタニカル島とカルポス島の高度はいかほどなのでしょう?」

「…ほとんど海についている」

「!!」

 早い。

 次はウィート島。

 小麦がやられれば一大事だ。

 ビオラは黙った。

「結界は結べているのでしょうか?」

「お前が大きい石を結ばないから、足りておらんわ!」

 急にチャパティ長官がしゃべり始めたので、ビオラはびっくりした。

「陛下にでかい口をきいたそうじゃないか」

「魔法はなくなりませんとあれだけ申し上げておりますが?」

「ふん、みなそう言っておるが、わからんではないか!」

 ――ん?

 ビオラに何か引っかかるものがあった。

 神殿。教会。魔法。

 全く違うのに、この一体感はなんだろう?

 なんだ?何に引っかかっている?

「聞いておるのか!」

「…チャパティ長官…」

 真顔でビオラは、興奮しているチャパティ長官を見た。

 射貫くような目にチャパティは一瞬たじろぐ。

「なんだ?」

「魔法は…いつからこの世界にあるのですか?」

「はあ?これだから素人は。最初からじゃ」

「最初とは?」

「開祖神様の頃からじゃ」

「では、魔法は開祖神が作られたのですか?」

「!!」

「はあ?!」

 今まで誰も考えたことのない話だった。

 しかし、落ち着いて考えてみれば確かにそうだった。

 魔法は誰が最初に使ったのか?

「魔王を討ち果たせ。魔石がなくなれば使えなくなる魔法があるのに、なぜそんなことを言うのか不思議だったんです。魔王を討ち果たしても、魔石はなくならないとしたら?」

「知るか!」

 ふーとビオラはため息をついて、床に座りなおした。

「魔法省の資料に、魔王についてのものはないのですか?」

「ないわ!」

「本当にないのか?チャパティ」

 陛下も疑っていた。

「…少しは、ありますが」

「ビオラに見せてやってくれ」



「まったく。陛下にも困ったものじゃ。ほれ」

 モーガンとビオラは、魔法省の図書室にきていた。

 凄い量である。

「魔王についての書を出してくれ」

 チャパティが声をかけると、本がバサバサと飛んできた。

「わあっ!」

「ほう!」

 二人は思わず声を上げる。

 本が空を飛んできている。

「チャパティ長官、凄いですね!魔法って凄い!」

 ビオラはかなり興奮してチャパティ長官を褒めまくった。

 う、うむと少し照れて、さっさと読めと言う。

 二人はくすっと笑った。

 悪い人じゃないんだろな。

 でも中身は、伝説の域を出ていなかった。

「振り出しに戻る、ですね」

「ですね。モーガン様は魔力はないんでしたっけ」

「ええ、生まれて1歳の時に測るんですよ。なかったですね」

「私も、こっちにきてから測ったけどありませんでした。魔石に関してはかなり力を発揮しましたが」

「それも珍しい力だがな」

 チャパティ長官が口を挟む。

「他にこの力の人はいなかったのですか?」

「聞いたことがないな。だからその力も大切な魔力だ」

「チャパティ長官…」

 真面目なんだな、この人。

 魔法に関して突き抜けて詳しくて真面目に取り組んでいて。

 だからこそ、許せない時があるんだろうな。

「では、図書室を出たら、また結合作業をしましょうか」

「はあ?」

「結界を張るのに、必要なんですよね?大きいのが。取り合えずの大きさのものを作りましょう」

「…そうだな」

 大人しいチャパティ長官がなんだか、しおらしく見えて、二人は少し笑った。


「すぐ作って、総務省に戻りましょう!」

「ビオラ、大丈夫なのか?」

「肩血だらけって聞いたよ?」

「長官、失神しそうだったとさ」

「チャパティ長官、血が苦手だったんですか?すみません、あんなもの見せてしまって」

「うるさいわい!忙しいんだろ?さっさと作って総務省に帰れ!」

「…」

 素直だ、今日は。とみんながびっくりしていた。

 ビオラは、手にくず石を手に握る。

「!!」

 女神の呪文を低く唱える。

「ビオラ、目が…」

 髪の毛が上になびいていく。

 青白い光が彼女を包む。

 もう、魔法陣なしでできるようになっていた。

 握った拳が扇状に光る。

「一つ目どうぞ」

「!」

 かなり中くらいの、子供の握った拳ほどの大きさの魔石が青く輝いていた。

「早いな!」

「マーレ島で慣れました」

 ざくっとまた握り、呪文を唱える。

 低いビオラの声が流れるように聞こえる。

 手のひらを開くと同じような大きさの魔石ができていた。

「凄い…」

「疲れませんか?大丈夫ですか?」

「あ、お水だけもらっていいですか?」

「はい、どうぞ、どうぞ」

 チャパティ長官は、ふんと一言もらして、魔石の鑑定に入った。

 

水を飲みながら、ビオラは、魔法師たちと話をする。

「みなさんにとっての禁忌って何ですか?」

「禁忌?」

「自分の?魔法の?」

「両方ともです。ちなみに私の禁忌は寝る前のクッキーとココアです」

「寝る前甘いの欲しいよね。わかるー」

「でも一発で太り、顔に吹き出物ができるんです!」

 ビオラは力説した。

 女性の魔法師はうんうんとうなずいている。

「私は、お昼のサンドイッチかなー食べ過ぎるんだよね」

「ペタロのパン屋行きました?新作出てるって」

「わあ、そうなんだ?ビオラお友達って言ってたよね?」

「美味しいですよね、サンドイッチ」

「私は寝る前の暖かいワインですがね」

「えーモーガン様寝る前にワイン飲むんだ?」

「禁忌ってもしかして…」

「飲みすぎるんです」

 あははは!と大笑いをした。

「こらあ!早くせんかい!」

「ああ、そうだった」

「ちなみにチャパティ長官はなんですか?」

「…寝る前の魔法書だ。読みすぎで眠れなくなる」

 ぶふーと皆が笑った。

 真面目か!


「魔法にとって禁忌ってなんですかね?」

「乱発とかかなあ。くらくらするときあるもんな、乱発すると」

「なんでそんなこと聞くの?」

「いや、万能じゃないですか、魔法って。さっきも探している本が飛んできたんです。そんな魔法でもやっちゃいけないことってあるのかなと思っただけです」

「なるほど」

「4大属性を持っている人もいるから、属性が重なっていても大丈夫じゃないですか。そうなると魔法はすべてなんでもできるそれこそ神の領域。ダメなことはあるのかと単純に考えただけです」

「ああ、それ私、学生時代に考えた」

「俺も。一度は通る道なんだよな」

「私も、それを学生時代の論文にしましたよ」

「そうなんですか、やっぱり皆さんも考えるんですね」

「対人かな、禁忌は」

「え?でも、治療とか回復は使いますよね?」

「そう、治すのは大丈夫。でも反対がダメなの」

「反対…」

「ケガさせたり、最悪、まあ、なんていうか殺しちゃったりとか」

「でも攻撃魔法ってありますよね?」

「あるね。だから人には使っちゃだめなんだよ。対魔物用だよね」

 モーガンとビオラは深くうなずいた。

「人には後一つ。人を作っちゃダメ、もね」

「ああ、それはそうだね。人体錬成はだめだね」

「そういえば、私、前から疑問があったのですが、海中って魔法が使えるのでしょうか?」

「海!?」

 モーガンが不思議な事を言ったので、みんなが反応した。

「そういや、聞いたことないな」

「魚がたくさん取れるとか、塩があっという間にできるとかいいなあ」

「使えたら便利ですね」

「今、島が海へ降りていますものね。そのうち海の中でも使えそう」

「まだか!早くしろ!」

 チャパティ長官が叫んだ。

「どうぞ!」

 にこやかにビオラは、箱に入った魔石を差し出した。

 数にして30個ほど。

 いずれも子供の手のひらほどの大きさだ。

 結構大きいほうかもしれない。

「いつの間に!」

「今、みなさんと話しながら。長官、鑑定をお願いします」

「では総務省に戻りましょう」



 総務省に戻った二人は、役人たちに涙ながらに出迎えられた。

 捕縛されるかもしれないと言っていたからだ。

「それと、ビオラの機転で、禁忌をちょっと聞いてみた」

 モーガンは先ほどの魔法師とのやり取りを話す。

「なるほど、人に関することは禁忌なんですね?」

「でも逆ってことは?」

「そう、治療魔法、回復魔法になる。そこで、突飛な話を振ってみた」

「ああ、海ですか。その流れだったんですね?」

 うなずいた。

 するとチャパティ長官が反応した。

「ずっと聞き耳立てていたのに、急にまだかと言った」

「!!」

「じゃあ、禁忌っていうのは、海?」

「もしくは、『場所』かもしれん」

「場所!」

「魔法を使ってはいけない場所がある=禁忌ではないかと思うんだ」

「長官!!」

「逆、に破れ。だから、つまり」

「普段は魔法を使ってはいけない場所で魔法を使え、ということですね!」

「どこですかね?」

 あーみんなのワクワクが始まった!


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転生したらペリカンに乗って飛んでいました。力でねじ伏せていきます! しゃち子 @honuhonu28000

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