愛している証
ハメリュ
第1話
ビシッビシッ
「うわー、うぉー…」
好きだ〜、もっと、してくれ〜!
黒の網目のスパンテックで出来た、ピチピチのコスチュームを身に纏い、一本ムチを振りかざす。
男は、その間好きだ、愛してると叫び続ける。
それが、この2人の愛の証だ。
SMと言ってしまえば簡単な話だが。
簡単じゃあないのが愛だ!
ただの、SEXでイッただの、いかないだの、そんなんは、子供騙し。
人はSにもMにもなれる。
2面性は誰にでもある。そこのあなた、もしかしてドMなのでは?
「私にいっているのか?失礼な。」背広をカチッと着こなし、所々から筋肉が浮き立っている。
仕事が出来るヤツほどドMなのでは?
そう、今日は車関係の社長さんいつもはバッリバリの何店舗もある自分の修理工場や中古車のオークション何でも手広くやってるいわいるボスだな。
そのボスは、もう3、4年目にはなる。
私とあった時バーのカウンターで1人寂しそうにスコッチを飲んでいた。もちろんストレートで。
「私にも、同じもの」とカウンターのボーイにその男を見ながら言うと。
「ストレートですか?」
スコッチは、ストレートが1番美味しいが女性には強いと思ったのかそう言った。
私は頷いて、タバコに火をつけた。スコッチが、スペード型のコースターに置かれグラスを持って、タバコの火を消した。
膝をつき、そのグラスを目の前に持って、琥珀色のその液体をみつめた。
隣の男は、それを一気に飲み干して、帰ろうとしていた。
私は「もう一杯、付き合っていただけませんか?」そう言うと、初めて私の顔を見て、ハッとした男は
「あっと、美女のお誘いを断る理由などないな…」
「スコッチで?」
「あぁ、それで。」
私と男の始まりだった。
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