最終話 3日だけ、ありがとう
私たちはあれから遊園地の閉館時間まで楽しんだ。
そして、閉館時間になると、私は高橋先輩と肩を組んで外に出た。
「もう少しここで話さない?」
私は高橋先輩と別れるのがつらかったのでそう言った。
「うん」
高橋先輩はそう言って、私を近くのベンチまで連れて行った。
そして、私は高橋先輩といろいろなことを話した。
「私、実は、何回も高橋先輩に告白しようと思ったことがあるんだ。でも、高橋先輩になかなか告白できなくて、そして、卒業式が最後のチャンスだと思って、告白することができたんだよね。それで、三日だけでも付き合うことができて、最高に嬉しかったよ」
「ありがとう、僕のことそんなに好きに思っててくれて」
そして、私は高橋先輩と「最後のハグ」を指定と思ったので、私は高橋先輩とハグをした。
この時のハグは1時間ほどハグをした。
私にとって、この時間は最高だった。
「みのりさん、僕もうそろそろ時間になっちゃった」
高橋先輩はそう言った。
「ぎりぎりまでこのままでいさせて」
「うん」
そして、私たちはぎりぎりまで抱き合っていた。
「そういえば、私から最後に渡したい物があるの」
私はそう言って、バッグの中からキーホルダーを出した。
「これは何なの?」
「修学旅行の時に買ったお土産だけど、渡しそびれてて」
「ありがとう」
高橋先輩はとても嬉しそうにお土産を受け取った。
そして「今でありがとう」と言って、その場を去っていった。
私は高橋先輩に「ありがとう」と言った。
しかし、それが高橋先輩に聞こえたかはわからなかった。
そして、私は高橋先輩が完全に見えなくなると、高橋先輩の前ではこらえていた涙が津波のように出てきた。
そして、私はその場で泣き崩れてしまった。
その時、私は嬉しい気持ちと悲しい気持ちか混じっていた。
今日はせっかくメイクをしたが、もうそれもぐちゃぐちゃになっていた。
そして、私は暗い夜道を歩いて家まで帰っていった。
3日だけ、高橋先輩と くわがた @kuwagata7690
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