顎クイ・1
「お母さん!こ、これ、変じゃない!?」
「大丈夫よぉ、かわいいわぁ」
「か、髪は!?」
「うーん……ちょっと後ろ向いて。はい、オッケーよぉ」
「ほ、ホコリとかついてない?」
「平気だったらぁ。ちゃんとお財布とハンカチ持ったぁ?」
「あ、う、うん!あ、香水、これ、臭くない!?食事中に気にならないかな!?」
「気にならないと思うわぁ」
「メイク!メイク!変なとこ、ない?」
「気合が出てるわよぉ」
「よっし……」
リビングの窓に映った自分をもう一度確認する。
オフホワイトとピーコックグリーンのツートンカラーのカットソー、奮発して買った白地に青い花柄のフレアスカート、アンクルストラップ付きのスエードのブーティ。歩き回ることを想定してややヒールは低め。背中を見ようとその場でくるりと反転すると、ハーフアップにした髪がふわりと揺れる。
最後の最後に、
「ねえやっぱ……リップの色、濃いかなぁ」
「早く行っちゃいなさいよぉ。ジークくんなら、何でも褒めてくれるわ、きっと」
「そういう問題じゃないんだけどなあ……」
時計を見やると、最寄駅を目指して出かけなければいけない時間が迫っていた。
「晩ご飯はぁ?」
「い、いる!」
深呼吸をして、玄関のドアノブに手をかけた。
「――行ってきます」
「はぁい、いってらっしゃぁい。楽しんできてねぇ」
ジークとのデート、いよいよ始まります。
や、やばい。なぜ私はこんなにも緊張を?
ジークなんて、学校でイヤっていうほど見てるじゃない。
『次は――、――、――……です……』
車掌さんのアナウンスが、頭に入ってこない。
列車の揺れが酷いと思っていたら、どうやら自分の鼓動がバックンバックン脈打つのに合わせて体が大げさに震えてただけだったし。だけか?
いつもはあまり人気の無い列車内にも、休日となると話は違う。家族連れ、友達連れ、恋人連れ。なんだかもう乗っている人全員にジロジロ見られている気さえしてくる。あの子気合入りすぎじゃなーい?……いいえ、幻聴でした。
バッグから手鏡を取り出して、神経質に自分の姿を審査する。大丈夫、たぶん合格。
かつてこんなにも緊張する時間があっただろうか。いや、ない(反語)。
出かけるだけなら前も行った。オクトーバーストリートで買い物に付き合ってもらった。ケーキも食べたし何なら晩ご飯も一緒だった。ああ、食卓でもジークは所作が丁寧だったな……。お母さんともすっかり打ち解けてたし……。
どうにも落ち着かず、席から近い窓を開け放つ。ちょうど、クリスタルの森を抜けて、また別の小径へ入っていくところだった。今日は、灰色の蝶々が飛び交う赤い砂漠を通っていくようだ。
『間もなくカリフェン湖畔公園、カリフェン湖畔公園』
はっ。
腕時計を確かめる、予定通りの到着になりそうだ。そういえばいつもの車掌さんと声が違うことにようやく気づく。
三十分くらいは乗ってた……筈なのにな……。全く心の準備が出来ないまま、私は放り出されるように駅に降り立った。
ジークとは、駅から少し歩いた遺跡広場で待ち合わせている。家に迎えに行くとか言われたけど、流石に車でもないのにそこまでしてもらうのはちょっとキモ……うし訳ないので、大人しく待ち合わせることにしていただいた。私の家からだと二度手間だしね。
さて、カリフェン湖畔公園は――端的に言ってしまおう。デートスポットである。
観光の目玉として、大広場には五百年前の王朝時代からの神殿の遺跡がまるまる遺っており、周囲の煉瓦造りの建物が城壁のような形でそれを守っている。元々が埋立地だったことも手伝って、遺跡の中やちょっとした橋の下にも、カリフェン湖畔の碧く美しい水が流れ込んで草木を照らし、漆喰の壁やタイルに光の波模様を描いている。
湖側は散歩コースとして舗装され、花火大会やB級グルメ大会をはじめとしたイベントや露天商はもちろん、移動式遊園地やサーカスやなんかも訪れて、町そのものに活気を与えている。
更には交通の便にも優れ、その爽やかな景観も相まって、常に人出で賑わう定番のお出かけ先だ。
――ですので。
まあ、休日のお昼にこんな場所を訪れるのは必然的に、平和な家族連れかカップルになる訳でござんして。
湖の遊覧船目当ての人とか、夜のライトアップ目当てで来る人、多いのよね。
赤髪のエルフを捜して辺りを見渡すと――いる。
店と店の間の石壁に背中をもたれて、片手で懐中時計を開いて、いつもの癖で顎に手をやって考え込んでいるようなのが。花束は持ってなかった。この快晴の下にいると目立つなぁ。
ぎこちない足取りで、ジークのもとへ歩みを進める、と、ジークは私に気づいて、懐中時計を懐にしまいこみ、姿勢を正した。
「来たか」
なぜかジークの声を聞いて、私を見る彼を見て、さっきまでの緊張はどこへやら、心底から安堵した。ほっとする。もう平気だ、と胸が温かくなる。
「ま、まま、待ったぁ〜?」
それなのに声が上擦った。ジークって、適切な挨拶がわからないのよね。こんにちはでもやっほーでも、ヘンだもの。
「ああ。少し早く着いたからな」
「なんで」
「早くお前の顔が見たかったのかもな。焦って出てきた」
ジークが嬉しそうにはにかんだ。
……ジークのくせになかなかやりおる。ニヤけそうになるのを、太ももを抓って耐え忍んだ。
何せこの男、ロング丈で襟に細かい刺繍の入った黒いテーラードジャケット、高そうなバンドカラーのシャツの胸元を結構開けて、腰にはあの……なんていうの、北西部の民族衣装みたいな帯を巻いていて、ラフな貴族……っていう印象……。
正直に申し上げます。とてもかっこいいです。無理ですしんどい。く、悔しい。
ジークの彫りが深くてパーツの大きい青白い顔と、普段の真っ黒制服だとわかりにくいがっしりした胸板とか腕まわりの筋肉とか、足の長さが服と合うんですわコレが。マリアージュしてるんですわ。
いや、私の個人的な好みだから一概にイイ!とは断言できないのかもしれないけどアレよ、おとぎ話の吸血鬼みたい。しかもいつもちゃんと着込んでるのとのギャップが新鮮でディスイズチョウドイイ。あ、そのやたらとんがった靴は減点対象だけど。えっ、ていうか腰の位置たっか。スタイル良くない?そんな良かった?良かったわ。麻痺してた。
私が頭の中で高速で萌えを噛み締めているのと同じように、ジークも私を上から下へと観察していた。そして一言。
「髪、そういう纏め方も似合うな」
「あ、ありがとう……」
うん、そうですそこ━━━━!!一番気合入れたのそこ━━━━!!わかってらっしゃる━━━━!!と叫び出したくなるのを頬の内側を噛んで必死に堪える。緩く編んだハーフアップは、私のセミロングで出来る精一杯のヘアアレンジだ。ポニーテールにしてしまおうかとも思ったけど、ちょっと活動的な印象になりすぎるかなって避けたのよね。
ジークもまあまあカッコいいじゃん、と私が口にするよりも先に、更に一言。
「うん……綺麗だ」
さらりと。なんでもないように。当然だと誇るように。
可愛いじゃなくて、『綺麗』。
私の心のシャイ地平線があっさりとマグマのごとく沸騰した。
「もういい帰る!!!!」
「ちょちょちょ待て今来た所だろう!!何が気に障ったんだ!?」
「もう無理ぃー!!恥ずかしいー!!」
「そういうところも可愛くて俺は好きだぞ!!」
「いやだ~~~変態だーーー!!」
来て早々、私たちは腕を引っ張り合いいやよいくなの押し問答。
ああ。そこ行くマダム達、私たちを微笑ましいものを見るような目で見ないでください。
「いいから行くぞ、ほら」
ジークが数歩先を歩きながら、左腕を差し出す。
「仕方ないなぁ」
私は笑って、それに掴まった。
けど内心は――はっっっっずかしい!!!!!!!!なんじゃこれ!!!!
想定してたのよりも五倍くらい恥ずかしい。ジークの横顔を盗み見るも、ジークはあまり気にしていないようだった。な、なんだぁ、この私が腕絡めてんだぞう。
事前に二人で話し合った結果、私もジークも明確に場所を決めてさあデートだ!!って意気込むよりも、賑やかな場所をプラプラ歩くほうが好き、ということで。なんとなーく気になる店や施設をピックアップして、気の向くまま歩いて町の雰囲気を楽しもう、というのが今日のプランだ。
「まず公園の露店だったか」
「うん。好きなアーティストさんがアクセサリーショップ出してるの」
「飯はどうする?」
「あ。確か今日はね……ロケットサンドのワゴンが来てる筈だから、それがいいかも。それもお腹減ったらでいいや」
「……一応、お前が好きそうな店、調べたんだが」
「いいよいいよ!気楽なほうが。それとも、安っぽいかな」
「いや……本当にそれでザラが満足するのかと心配になった」
「私はこういう方が好きなんだ。意外と女同士だと忙しないからさー。彼氏と公園でのんびりっていうの、やってみたかっ――」
「そうか。俺も息苦しいのは疲れる。お前の為だと思えば準備も楽しいが……」
「違うからね?」
「何がだ」
「彼氏じゃないから」
「……夫か……」
「何を困惑の末に納得したような顔をしてんだよ」
ジークの脇腹を親指でぐっと押すと、ジークが小さく呻いた。
私たちは、私が通ってきたのとは逆側、公園の東側を目指して歩き始めた。
湖の空気を攫ってきた透き通るような風が、公園へ続く歩道と遺跡の隙間を抜けていく。
ベビーカーを押すお母さんが木々を指差して赤ん坊に小鳥のいる場所を教えたり、カップルがカフェのオープンテラスでパフェを食べさせあう光景が流れていく。
「お前は、他の男と遊んだこと、あるのか」
おっ。いきなり失礼な。
「あーうん、まあ……誘われて行ったら、複数人で約束してたのになぜか二人きりにされて……美術館行ってボート漕いで……遅くまであっちこっち連れ回されて延々自慢話を聞かされながら高いご飯を食べたり……さんざん相手の趣味の場所を巡って、別れ際に無理やりキスされそうになってダッシュで帰ったり……」
「俺が女だったらトラウマになるな……」
「ま、まあ悪気があった訳じゃないと思うしね……。誘ってくれたこと自体は嬉しかったよ。唐突だったのと、ええと……そう、趣味嗜好が合わなかっただけでさ」
「まっ、その点俺は安心していいぞ。お前の言うことはなーんでも聞いてやる!」
「……ちなみに私が何も言わなかったら、今日どういう感じになってた?」
「う……む。それが、だいたい同じだ。ザラが喜ぶことは何だろうと真剣に考えたら、何でもないような事のほうが気に入るように思えた。別に夜景の見えるホテルでサプライズとか、されたくないだろ、お前」
「何でもないことに喜ぶ女で悪かったな……。まあでも、よくわかってるじゃない」
「俺もエスコートされたがる女は苦手だ」
「バッグとかおねだりされるような?」
「ああ、面倒くさい。お前はそんなこと言わないだろうが、言えば何でも買ってやるぞう!」
「いらないから。まあでもジークは、そういう人に好かれそうだね」
「親父の仕事関係の付き合いだと、どうしてもな……」
「あ。じゃあ結構女慣れしてる?」
一転、私が攻勢に出ると、ジークはモゴモゴ言葉を濁した。
「……黙秘する」
「ふうん」
「ザラが最初で最後だ」
「嘘っぽーい」
「嘘じゃない。本心から愛しているとも」
「今までは本心から愛してない人と付き合ってたわけね……」
「なんだ、嫉妬か?」
「いや、クズなのかなーって」
「ふ、二人の未来についてだけ、考えようじゃないか……」
メモ。ジークはクズ、と……。まあ、本人もこう言ってるし、あんまりいじめないでおいてあげよう。
ふふ。彼といると自然体でいいな。よく考えたら、初対面がアレだものね。超土壇場でもジークが頼もしくて優しいのを知ってるから、相手を見定めたり、逆に私が見栄を張る必要が無いんだ。だって死ぬほどみっともないところ見られたし。
私がジークの服の裾を引っ張って、きれいなところだね、と言うと、ジークがそうだな、と返す。
ジークが、なあ、ってこっちを見てきたら、私がこうかも、って提案する。
「わー、湖、ほんとに真っ青だね!」
「湖の下にも神殿の遺跡が眠ってるのか」
「もーっと下まであるって噂もあるよ」
「へえ……」
「王朝時代に、ここを砦にして、たくさん種族差別に伴う戦争があったんだって。大勢の国民が死んで、それを悲しんだ建築の精霊が、自分の涙と清めた亜人たちの血で神殿を沈めちゃったんだって。パンフレットに載ってた」
「……神霊やつらならやりかねないな……」
「そ、そういうものなんだ……」
私のお目当ての露店は公園の中の、イベントでよく使われるホール広場にある。湖を眺めながらぼんやり歩いて――
「あれ、あの子泣いてる」
ベンチの側でわんわん声をあげている熊獣人の小さい女の子がいた。風船を手に持って、かわいいピンクのワンピースをくしゃくしゃに握り締めながら、とめどなく嗚咽を繰り返している。
周囲に親族らしい人も見当たらないことから察するに、家族とはぐれてしまったのだろう。
人通りが多い場所では、よくあることだ。
「……迷子か?」
「私、ちょっと行ってくるね」
「え?あ、ああ……」
私は一も二もなく、女の子の下へ駆け寄る。出来るだけ優しく声をかけて、屈んでハンカチで涙を拭う。
「どうしたの?迷子になっちゃった?」
「うっ、うぇっ、パパとママがっ、うっ、うぇえええええあああああぁぁぁぁばばばぶ」
「そっかそっか。寂しかったね。もう大丈夫だよ」
「おっ、おねえちゃんだれ?」
「おねえちゃんはザラっていうの。あなたのお名前は?」
「アンジー、ひぐっ」
「アンジーちゃんか。おねえちゃんとお友達にならない?」
「お、おともだち……?」
「うん。ほら、この子も言ってるよ」
私はバッグに着けた、お母さん特製のうさぎの編みぐるみのマスコットキーホルダーを取り外して、アンジーちゃんの前で腹話術をして見せる。
「アンジーちゃん、泣かないで!パパとママに会いに行こう!」
後ろからジークの吹き出す声が聞こえたけど、スルーしまーす。
アンジーちゃんはぱっと明るい表情になって、うさぎに話しかける。
「わあ、かわいい!パパとママ、さがしてくれるの?」
「そうだよぉ、だってわたしたち、友達だもん!ねえザラ!――うんうん、そうだよ!」
一人二役。またしてもジークのくぐもった笑いが聞こえてくる。後でシバく。
「そうだアンジーちゃん、魔法のお薬あげるね」
「まほうのおくすり?」
「そう!アンジーちゃんが元気になれるすっごいお薬だよ~」
「おくすり、にがいから、きらい」
「これはねー、特別なお薬だから、とってもあまーいのよ!」
今度はバッグから、キャンディを取り出す。
アンジーちゃんは目を輝かせてそれを受け取ると、ほっぺたを真っ赤にしてころころとキャンディを口の中で転がし始めた。
――良かった。
確かこの公園に、迷子を預かる簡易施設があった筈だ。
「ジーク、悪いけど、待っててくれる?」
「俺も行く」
「ダーメ。飲み物でも買っておいて」
これは私が勝手にやっていることなので、ジークを付き合わせるのは忍びない。
「それにね、イヤな予感がするから」
どうせね、どうせ。ジークがアンジーちゃんを肩車して、二人はカップルなのー?って訊かれたり、傍から見て家族と間違えられるイベントが用意されてるんだから。
定期的に因果律を回避していくわよ。
私はアンジーちゃんと手を繋いだ。ああ、獣人の子供の体毛って、こんなに柔らかいのね……。
無事にアンジーちゃんを家族と会わせることに成功した私は、ベンチに腰掛けオレンジジュースの瓶二つを提げて腕組みするジークのもとへ戻ってきた。
「どうだった」
「感謝されたけどアンジーちゃんと一緒に怒られちった。んへへ」
迷子預かりセンターのおばさんには不用意だと、アンジーちゃんのご両親には不審者だったらどうしようかと思ったと。
まあ、そうよねー。知らない人についてっちゃ、ダメだものねー。飴もあげちゃったもんねー。
まあいっか。
「……ま、手口が誘拐犯だったしな」
「プッ、あはは!そうかも。ジークがやったら通報されてたね」
「良かったな。その愛らしい容姿に感謝しろよ」
「お父さんお母さんありがとー」
ジークから瓶を受け取って、ジュース代を払おうとしたら、財布を出すのが面倒だからと静かに拒否された。とか言いながら、五百ソル札で瓶のフタ開けてるし。ついでに私のも開けてもらった。
「ちょっと疲れた……お隣、失礼」
「おう」
迷いなく、ジークの隣に腰を降ろす。
ここまでの往復で体力を使ったためか、冷たいオレンジジュースがいつもの何倍も濃く感じた。少し汗ばんだ首元をハンカチで叩くように拭って、やっと人心地。
「ジュースおいしい……ね……?」
「……あっ、ああ……」
「……?」
なぜ見てるんです……?人が汗拭いてるのが何か面白いのだろうか。
「お前。また何も考えないで助けたな」
「……そうだね」
「俺じゃなかったら、怒ってた」
「置いてってごめんなさい……」
あれ。
そう言えば前にも誰かとデートしててそんなことをしてしまったような。もしかして上手くいかなかったのは私の責任……?
「ほっといたらいつか死にそうだ」
「よく言われるよ」
「俺は……フォローするから」
――から、……好きにやっていいってことかな。そう言ってもらえると嬉しい。
ジークが優しく笑っていた。
「
「え……っと、それって褒められてると受け取っていいのよね」
魔族の人生観ってよくわかんないわね。
「ああ。……合理化と繁殖を天秤にかけた種族だからな、俺たちは」
「でもジークだって、優しいじゃない」
「気に入った奴にだけだ」
「確かにそんな感じするわ……」
誰にでも無条件で優しいジークを想像して、似合わなさすぎておかしい気持ちになった。と同時に、胸の辺りがチクッとささくれ立つような気がした。やだ、あの程度の運動で動悸かしら……。
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