ジミ女の徒然日記

第1話 恐怖のクラス替えと1学期

　スクールカースト。キラキラ輝く1軍と中間層の2軍、オタク集団の3軍で成り立っている。しかしここで描くのは2軍でも3軍でもない「2.85軍」女子高生の日記である。

　どうも。私は葉月みはる。某電機メーカーに勤める24歳OLだ。「葉月みはる」って聞いて宝塚歌劇団の団員みたいな名前だなと思った人も少なからずいるだろう。いいや、全然彼女らみたいに輝いている学生ではなかった。飽き性で趣味もない。だけどミーハー。リーダーシップなんて皆無なのに委員会に入って仕切りたがる。意識高いだけの能無しなのだ。この前大掃除をしていたら中身のなかった学生生活を綴った日記が出てきた。ぜひご一読を。

　4月3日

クラス替えと始業式があった！1年から仲良しのマヤちゃんとはまたクラス一緒になれなかった。神様から嫌われてるの！？私。微妙なクラスになってしまった。修学旅行あるのにどうしたらいいの。

　突然先行きが不安になる文章が飛び込んできた。そう。私は特別仲良くもないけど部活は同じ子たちと同じクラスになった。先を見ていこう。

　5月17日

遠足があった。同じグループのメンバーと仲良くなれてよかったけど5人グループだから私がハブられたよねー。バスの座席で私だけ1人だった。悲しい

　この時はとある温泉街に遠足に行ったんだった。同じグループでも話したことがない子がいたからこれを機に話すことができて良かったとは思っていたけど、座席で独りぼっちになった。まあ美味しいハンバーガーが食べられたのは良かったけど。

　7月1日

中間テスト始まった！数学の統計難しすぎる。今日も私は一人でスタスタと足速に帰ります！帰って大河ドラマ観るんだから！

　テストの時に早く帰られるのは登下校ぼっちのいいところだよね。

　7月8日

テスト終わったー！今日も早く帰ります。みんなはスタバとか友達と行くんだろなー。

　私もテスト終わりに何かしたい！とは思ってるんだけど家が私を呼んでる気がするんだよね。

　1学期は特に何もなかった。本番は2学期の体育祭と文化祭、3学期の修学旅行よ！