肉体労働の話

 肉体労働は初めてである。

 あ、ケーキ屋さんね。

 肉体労働、単純作業って言うと、怒られるかもしれないけれど、社会人になってからしていた仕事はいろいろあるけれど、全部「白紙のところから、全部自分で考えていく仕事」だった。


 分かったことは、わたしはどうも「身体で覚えて!」が出来ない。

 理由はたぶん、運動音痴だから!

 全く覚えられないから、頭で覚えることにした。


 それから、肉体労働とか単純作業って、けっこういいなって思っている。

 なぜなら、その間、わたしの頭の中は止まっているからである。


 わたしは、脳内ADHDなので、とにかくずっと何かを考えている。止まらないし、止まれないのある。


 生まれて初めて、止まった感じが大変心地よい。

 怒られてばかりだけど。


 ああでも、この前にしていた営業の仕事も考えなくてよかった(言うことが決まっているから)。でも、ケーキ屋さんの仕事は、より考えなくていい。


 大変健やかです。

 全然疲れない。


 わたし、どうもずっと「脳味噌が疲れる仕事」ばかりしていたので、脳味噌が疲れないと「疲れた」と思わないみたい。そして、肉体的疲労は睡眠で解消できるからいい。


 ……睡眠足りていないけど。



 ケーキ屋さんの仕事はいいガス抜きになっている。

 脳味噌強制休息時間として。


 そんなこと言ったら怒られるから、言わないけど(でもここに書いておこう)。

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