結婚式が始まった。

隣にはあの超スーパーアイドル桜山可奈子がいる。

ソイスにはどうしても今の状況が信じられなかった。

「あのーっ」

「なに」

「あなた、本当に桜山可奈子さんですか」

「えっ⁈」

可奈子の表情が明らかに変わった。

動揺しているのが手に取るように分かった。

「よく、わかったわね。わたしはバリウス星人。

地球をいただくためにМ７８９０星雲からやってきたの」

可奈子が顔に手をやって皮をはぎ取った。

のっぺらぼうの顔が出てきてさらけ出される。

「ひぇーっ」

ソイスは腰を抜かさんばかりになって、這う這うの体で

結婚式場を脱け出した。

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