第2話

「なあ、どの台にする」

 マルが聴いてきた。

「この、ゴッド(神)っていう台に

しようぜ」

ソイスがそういうと、

「新台入荷っていう旗が

あったもんなあ」

マルもそういって、ソイスの

隣に座った。

「さてさて、打ちますか」

「そうしましょう、そうしましょう」

ソイスが現実を忘れるひとときだった。

玉を打ち始めたソイスは奇妙な感覚を覚えた。

まるで、自分がパチンコ玉になって盤上を

転がっているような、そんな不思議な感じだった。

ソイスは気が遠くなっていき、気を失い、

気がつくとスーパーアイドル桜山可奈子の前にいた。

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