エッセイ「生き物たちとの楽しい生活」
あそうぎ零(阿僧祇 零)
第1話 顔が愛くるしいニホンヤモリ
私は、すでに「高齢者」の仲間入りを果たしましたが、精神年齢は子供に逆戻りしつつあります。
昔から、生き物、特に動物が好きで、昆虫や爬虫類を観察したり、飼育したりしていました。
今は、何も飼っていませんが、身近にいろいろな生き物が暮らしています。
人が嫌がるムカデとか、ゲジとかも大歓迎。
ただし、ハエ、カ、ゴキブリがこちらのテリトリーに侵入した時だけは、必ず殺します。
さて、このエッセイでは、身の回りに何となく存在している生き物について、とりとめもなく書いていきます。おそらく、動物が中心になると思います。
動物や虫が好きな方は、よろしければお付き合いくださるようお願いいたします。
*
拙宅は住宅街の一戸建てですが、ニホンヤモリが住みついていることは確かです。
夏、すりガラスの入った窓ガラスの向こうに張り付いています。部屋の明かりをめがけて集まってくるガなどの小型昆虫を捕食しているのでしょう。
しかし、夜明けとともに姿を消します。
日中、どこでどう過ごしているのか、まったく分かりません。
さらに不思議なのは、どのようにして繁殖しているのかです。
住宅街なので、ニホンヤモリの生息密度は高いとは思えません。オスとメスは、どうやって出会うのでしょうか?
先週、畳の上に、何やら黒い物体が落ちているのを見つけました。
よく見ると、ニホンヤモリの幼体(子供)のようです。すっかり干からびて、栃木県は
どうしてそこに落ちていたのか、まったく見当がつきません。
拾って、庭のサツキの茂みにそっと置きました。土に還ってサツキの養分くらいにはなるでしょう。
もう一つの謎は、ニホンヤモリがどこで、どのようにして冬眠するかです。
ありふれた動物でも、意外に謎が多いです。
ニホンヤモリは、顔つきが可愛らしく、隠れた人気者です。
家に住みついていてくれて、密かに喜んでいます。
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