日本衰退国史 平成編 第二六章 平成26年

消費税が8%になり、本当は2014年4月から2016年の1月頃まで本当は「景気後退」である。しかしなんと安倍政権はこの時期を景気拡大としたのである。信じられますか?DIは「不景気」と判定すべきなんですよ。


それでも経済が-0.3%程度で済んでるのは中国人が日本に来て爆買いしたからである。こんなみっともない国に落ちたのである。なんで中国人がわざわざ日本に来て爆買いするのか。単に安いからである。それを日本人は何と言ったのか。日本製の品質がいいからとうそぶいたのである。思い上がるのもいい加減にしろ。家電の性能ならIoT機器としての中国製家電の方が圧倒的に優秀だよ。日本製はもはや低機能低価格高耐久だから買われただけである。


STAP細胞騒ぎが起きた。とうとう科学にまで偽造が及んできた。


このころから日本人としての自信を取り戻すべく「日本スゴイ」系番組が大流行する。自画自賛するみっともない国になったのである。


そしてこの自慢する内容がまたしょぼいのである。日本食、ウオシュレット、タクシーの自動ドア、果ては「水道水が飲める」まで(当たり前だ!)。まあ私がこの手の番組で一番笑ったのは「日本には四季がある」と「ラーメンの発祥は日本」発言ですが。中華そばってどういう意味だと思ってるんだ。本当に中国人の皆様申し訳ございません。替わりに私が謝罪します。


「バカか、お前は」って言いたい。


そしてこの手の番組に出るのがたいてい白人である。しかし日本に来てる観光客は中国・韓国・台湾・香港の4か国だけで60%を超えるのである。東南アジア諸国を入れるとなんと75%に達する。つまり白人観光客なんて日本なんざ相手にしてない。近隣のアジア諸国の観光客だって日本に魅力があるからではなく「単に安いから」来てるだけである。中には台湾人のように本国では雪が降らないから北海道でスキーしたいという理由で来る観光客も居ますが基本的には単に安いから日本に来てるだけである。そしてB級グルメが安くてうまいから、ただそれだけである。寺社仏閣観光はおまけでしかない。


一方日本人は所得減のせいで観光する余裕がなくなったのでした。おかげでヨーロッパ観光が高根の花になりそれどころかグアム・ハワイ観光客が激減したのです。だからグアム観光局はグアム経済が危機的になったので替わりに韓国人観光客を呼び込んだのである。


グアムですよ?安くて近くて日本語が通じる南国のリゾートにすら日本人は徐々に行けなくなってしまったんです。そこまで日本人は貧乏になったんです。


我々が我はバブル期の時はヨーロッパでブランド品を爆買いしたんじゃないんですか?たったの25年でここまで国力が下がったんですよ。


観光は自国でおもてなしする方ではなくする側になりたい。そんな上昇志向すら日本人は失ったのです。

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