モノクロな個性をください

こんな要らない優しさはあっただろうか

ウズラの卵だったら証明に出来た

全部、いっしょのパズルピースを

いつまで続ければ気が済むだろう

嬉しくない楽しくないプレゼント

過去の優しさが差別だと知ったよ

今の優しさは透明にしか見えない

未来の優しさは誰かの刃物と思う

淡々と針が心臓を焦らせる

台所のお湯が遅い様に来た

寝坊した誕生日はヒトリで

顔を洗って歯磨きしている

日々がモキュメンタリーで

「ありますように」と願い

サンダルで向かう雪道では

靴下から滲（にじ）む水気が渇いた

肌を潤して感覚を消してる

今年も不自由で有りたいです。

希望を見て辛くなるからです。

賽銭に一円玉と五円玉を投げる

冬休みの子供が笑いながら走り

親子連れが歌いながら歩く道に

ナナカマドの実が潰れて赤色を

血糊の様に模様をエガクけれど

あれが自分の唯一の個性かな。