006　起点

ある夜、玄関ドアがノックされた。

「これからどうしたら良いですか？」

そこには上の階のやつれた女が立っていて、布にくるまれた物を押し付けられた。

「言われたとおり黙らせたんです」

その布をよく見ると干からびた何かが入っていた。

「なんて、ウチ子供いないんで」

俺は文句なんて言ってない。

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