(三)-2
「ああ、どうしたらいいんだ!」
彼は突然そう、大声で言った。そして校庭で実験をしていたことを教えてくれた。しかし思うような結果は出なかったらしい。予想と全く違う結果が出た、というよりも結果が出る前に失敗したとのことだった。同じ事は前にもやり、失敗続きであった。今日はその改良版を試す予定だったという。
しかし、失敗した。しかも爆発した。その大きな音に驚いたということもあるだろうし、その後教師たちにこってりとしぼられたというのもあるだろう。いずれにせよ、上手くいかなかったことに、彼はだいぶ落ち込み、そして涙を流していた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます