第3話

「もちろん、異世界転移名物の能力も沢山付けちゃうから安心安全よ。

 代表的なのからいうとー、まず若返りね、それと次元収納は外せないわよね、必要そうな物は衣食住から色々と入れとくし、鑑定?もあると便利ね。 あー、あと魔法?神力??

 制限は掛けとくけど、大きな力を使う時は気をつけて。

 子宝、、、安産はいらないわね。

 料理関係はとゆけちゃんからもらってねー。

 あとはー、そのつどアップデートしていくし使い方は記憶に入れておくわ。

 こんなところでどう?」

「一気に言われても判断しきれませんし、恐ろしい内容が混ざりこんでます。」

「細かい所は気にしなくて大丈夫よー。

 とりあえず、ヘレナちゃんと行ってくれるかどうかの判断だけで。」

 ヘレナちゃんはと見ると、

「お兄ちゃんの美味しいお料理をまた食べたいので、一緒に行ってくれますか?

 宜しくお願いします。」

 お辞儀をして、目を潤ませながらお願いされてしまった。


 仕事を辞めてしばらくのんびりキャンプするつもりだったし、心配する家族もなし、これを逃すと二度とない話だろう。

 行ってみるか。

「ちなみに行った場合ってこっちの世界との関係はどうなるんですか?」

「旅が終わったら向こうで定住しちゃってもいいし、こっちに帰ってくることもできるわ。

 家賃とかも問題ないように処理しておくし、定住の時はパソコンと本棚とベッドの下の処理もしとくわよ。」

 至れり尽くせりの言葉をもらい決断をする。

「行きます。」


「勇者よ、よくぞ決断した!」

「おにいちゃん!ありがとうです!」

「、、、勇者なんですか?」

「勇者じゃないけど気分よ、雰囲気?」

 無口な とゆけさんが黙して頭を下げていた。



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