筒姫

筒姫つつひめの姿を隠す厚き雲


雲隠れ筒姫いづこ雨模様


▼▼▼


「筒姫」


夏をつかさどる女神(夏の季語)


どこを引いてもそれしかない


「大辞林(初版)」には項目さえありませんでした


「筒」は雨とかしずくとか井戸とか

水に関係しているといわれるけれど、それも定かではない


●四季の女神


春の佐保姫(さほひめ)

秋の龍田姫(たつたひめ)


このお二人、いや二はしらの女神は有名でも


夏の筒姫(つつひめ)

冬の宇津田姫(うつたひめ)、あるいは白姫(しらひめ)


マイナー?


俳句にも短歌にもあまり詠まれていませんよね


「筒姫の姿ってどんなだろう?」

「照れ屋かな? 夏の女神なのに」

「梅雨の雲の向こうにいるの? 梅雨が明ければ出てくる?」

「雲隠れ、まさに」

「夏が待ち遠しい! 早く出てきて」


筒姫を詠もうとしても、似たり寄ったり


私の限界


「ひどい!」


って、お声、聞こえてきそうですけど

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