不動産屋で恋を買いました

第1話

20代後半にもなると、考えることが多すぎる。

私は独身会社員としてある程度給料は貰っている。高校生の頃は23歳くらいには結婚して子供を産んで、ママ友達と愚痴を言ったり、仕事に対しても辞めないで育休とかにしとけばよかったかなー？なんて思ったりするのかと思っていたが、、、。

実際、自分の給料とお付き合いしている彼氏との給料の差がないことや、自分の方が結婚したらやることが多いんではないかと思うといまいち「結婚」には踏み切れない。28歳というのは非常に現実的だ。社会人になってから引越しだけで4回、家賃などを合わせたら、あれ？わたしのお金おかしくないですか?もう700万くらい無駄に賃料として支払ったますけど！そう気づいたのだった。

だとしたら、いまはそう、運命的な出会いに会えてないだけかもしれないから、1LDKの家でも買った方が良いのではないか?結婚したら売ればいいし。

その方が堅実的じゃない？仮によ?もし生涯一人だったと仮定しよう。そうだとしても無駄に家賃を払っているよりもマンションを購入してた方がいいんじゃないか?そう、私は貯金が大の苦手なのだから。資産として持っていてもいいのではないか？

35年ローンなんて怖くて組めない。25年！

25年ローンなら53歳には払い終わってるじゃない。

そうだ！私は家を買おう！そうとなったら私の給料や返済プランを考慮して3000万の私だけの家。これが現実的ではなかろうか。いまの貯金は200万。

ということは、選択肢の中に中古マンションしかない！しかし、たまにあると言われるレアもの、、、新古マンション！新築販売時は3500万で売られていたが値段が下がるという魔法のトリックだ。

そもそもなんでいまこの思考になったかって？

家に空き巣が入られたからよ。空き巣に入られて気に入っていたマンションが恐怖の呪われた家にしか思えない。そうよ！もうすぐ更新を迫られてるんだから、今が私の決めどきなのよ。

女、28歳！私は家を買うことをここに宣誓致します。