元カノともう一度付き合いたいけど好きな人が居るみたいなので諦めようと思います〜諦める?そんなの絶対許さないからっ

ゆきはなび❄️

第1話 両片想い


 学校からの帰り道、元カノの美玖と出くわした。

 艶のある黒髪ロングをもつ正統派美少女だ。

 お互い違う高校に通っている為本当かどうかはわからないが。

 高校に入って一年と少しで、もう数十人に告白されたらしい。




「ねぇ、悠、好きな人とかできた?」



「さあな、いても教えないけど」



「ふーん……」



「なんだよ、美玖だってそんな奴いないだろ?」



「……居るわよ?」



「え? まじで?」



「ええ、高校生なんだもん好きな人くらい居るわよ?あんたと違ってね?」



「何のマウントだよ……俺だって居るし」



「っ……!そ、そうっ…クラスが同じとか……?」



「さぁな」



「ふ、ふんっ!もういいっ!じゃあねっ!」



 そう言って早足で別れ道を歩いて行ってしまう。

 好きな人出来たんだな……。




「まだ美玖のことが好きだなんて言えるわけないだろ……」




 中学の2年間付き合っていた美玖の事を俺はまだ忘れることができていなかった。





 〜〜〜〜



「なによっ!教えてくれたっていいじゃないっ!」




 中学を卒業して別の高校に進学してしまった私たちは一応友達として偶に遊ぶ仲に落ち着いた。



 前に遊んだ時からもう3日くらい空いたからそろそろ誘っても問題ないはず……。

 本当なら毎日だって一緒にいたいけど……。



 どうしてこうなってしまったのか。



 中学3年の受験シーズン

 私がクラスのある男子のことが好きだと言う噂が流れた事で悠と喧嘩をしてしまった。



 嫉妬深いとは思うけど嫉妬してくれることが嬉しかった私は最初にちゃんとした否定をしなかった。



 それで……こんなことで別れるだなんて思わなかったから

 少し話さない期間ができて気づいたら自然消滅した、みたいな空気が私達の間に流れていた。



 お互いに喧嘩していたことを謝ったけど、前みたいに喋ることができなくて高校進学で離れてしまった。



(好きな人なんて悠のことに決まってるじゃない……)



 偏差値の関係で悠と同じ高校に通えないと分かった私は

 女子高に進学した。



 悠以外の男子なんて知らないし興味もない。




(悠は好きな人いるんだ……ど、どうせ強がりでしょ……?)


 負けず嫌いなところあるし、私に先を越されたと思ってそう言ったに違いない……。きっと…そう……。




 暗い感情を振り払いながら悠とどこに行こうと考えながら家に帰った。






 〜〜〜〜〜

 新作です。


 焦れっ焦れの2人を書きたいと思いますので応援よろしくお願いします!




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る