Jellyfish
@tatumito
プロローグ
「くらげになりたい」
小学6年生で初めて行けた交流遠足。
海の近い水族館に行った。名前は覚えていない。
そこで1人の女の子と出会った。俺は今でもその子が言ったことがいまでも頭のなかに残っている。
あれ以来その子とはよく海で話していた。
だがしかしその女の子のことを俺は中学3年生の時俺の都合でひとりぼっちにしてしまった。
今、あの子が生きているか死んでいるか、それともくらげになれたかなれていないかすらもわからない。
もしかしたらいま目の前に浮いて見えているくらげは彼女なのかもしれない、
*
小学4年生の時いつもいじめられている子がいた。
彼は学校のいじめ以外に家で虐待も受けていたと知ったのはあとの方だった。
彼のそんな話を聞いてからは彼を守りたい。そう思い中学卒業のとき高校からは一緒にふたりで住みたい。と親に頼み込んで2人で住んでいる。
そんな彼はとても儚い。気付いたら俺の前からくらげのように消えてしまいそうそんな人だった。
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