第3章 第36話 〜幼神は、ダンジョン探索をする!?〜

 そうして、俺とグランさんはギルドを後にし……ダンジョンへと向かった。


「早速……モンスターか。」


 俺は相手のステータスを見る……。


〜ステータス〜

ホブ・ゴブリン

Lv 5万


HP 10万

MP 0


攻撃 60万

防御 カンスト

〜終わり〜


 ━━━━━━━━━わぁお……どういうダンジョンだよ……これ。


「……。ふん!!」


 すると、グランさんは魔剣に剣技を上乗せしただけでホブ・ゴブリンの群れを一瞬で倒し始める。


 まさに見事だった……。俺は思わず、拍手してしまう。


「次は、お嬢様ですよ……。」


 あぁ……そうか。俺か……。


「ゲッ……。」


〜ステータス〜

ゴージャス・スライム。


Lv ∞


HP ∞

MP 0


攻撃 ∞

防御 ∞

〜終わり〜


 いや、スライムに相手って結構……序盤だけどさ。

 このステータスは無理ゲーじゃない……!?

 あ、でも……折角だし、新しい魔眼でも使うか。


「背理の魔眼……。」


「……っ。」


 発動した途端、スライムは自分で暴発したかのように爆発した。


「お嬢様……? 今の魔眼は……?」


「あぁ、創造と破壊を兼ね備えた神が居ただろ?」


「背理神……ノウズ……。」


「そうそのノウズの効果を魔眼に付与しただけさ。」


「お嬢様……。貴女は一体、何者ですか……?」


「あぁ……まぁ、全能な魔王神だと思ってくれ。」


 創世神ってことはまだ黙っておこう……。


「まぁ、いいです……。まだ先に進みますよ。」


「はーーい。」


 そして、俺とグランさんは奥に更に奥にと進んだ。

 そうして、辿り着いたのは……なんと、


「ねぇ……グラン……ここって。」


「えぇ……ボス部屋見たいですね。」


 そう、ボスの部屋だった。


「まぁ、とりあえず……入ってみましょうか……。」


「え……ちょっと待っ……!!」


 そうして、俺たちは入ることとなった。


〜オルタナティブ・エンドレス・ドラゴン〜


Lv 測定不能


HP ∞

MP ∞


攻撃 ERROR

防御 ERROR

〜終わり〜


 あぁ……見るからにしてやばいなぁ〜。

 タニンゴトダケト……。


「こんなドラゴン、私一人で片付けて来ます。」


「出来るのか??」


「容易いかと……。」


「そうか、じゃ……任すわ。」


「はい……。」


……「時よ、空間よ、この牢獄に閉じ込めよ!」


 ━━━━━━━グランさんが、詠唱を始めた。すごく嫌な予感がするする。


時空の牢獄クロノス・カゲロウ!!」


 そうして、時間……空間……が一瞬歪み、オルタナティブ・エンドレス・ドラゴンはその歪みの中へと誘われる。


 そして、何事も無かったかのようにドラゴンは消えた。


「終わりました。お嬢様……。」


 ━━━━━━━俺は物凄く、圧巻していた。


「とりあえず、報酬を見てみましょ……。っ……!? お嬢様、離れて……!!」


「うわぁぁ……!?」


 すると、グランの片腕が切り裂かれた。


「あれは……。ハイ・スケルトン!!」


「…………お前らはよく、ここまでやって行けた。」


 ハイ・スケルトンはそう言った。


「だから、褒美だ……。俺の力の糧となれ。」


 そう言ったハイ・スケルトンに俺は言う。


「なぁ……ガイコツ。」


「ガイコツだと……?」


 俺はその返答を無視し、言う。


「残念だけど……糧になるのはお前だ。」


 俺はグランの片腕を速攻で回復させた。


「…………。」


 安心したのか、グランはプツッと糸が切れたように眠る。


「お前……。俺を倒せると思ってるのか……?」


「……倒すのではなく。」


 俺は、ハイ・スケルトンの後ろに立つ。


「……!?」


「ねじ伏せて、殺す。それだけだ。」


 俺は、今まで隠してた奥義を見せることにした。

これは……源流と言う、根源の覚醒を発動し……

禁忌魔法 「天地切断」を発動した。


「……なに!? この魔法は……!!」


「これで、グランさんの心配は無くなったな。自由に遊べるぞ、お前には遊び相手になってもらう。」


 そう言いながら……俺は不気味に笑うのだった。

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