第2.5章 第24話 〜幼神は、デートをする!?〜

「ヘルフリート……。どっちが似合う?」


「うーん。」


 俺は物凄く悩んでいた。いやぁ、聞いてくれよ。


 シルヴィアがさ? いきなり、「デートしよ♡」と

言われ、来てみたら……服屋に突然入って……。


 青色のワンピースか黄色のカーディガンに抹茶色のズボンかを選べば……流石に酷じゃないか?


「私は、どっちも好きだが?」


「む……優柔不断……。」


 はい……。全く言って、その通りである。俺は優柔不断なのである。


「とりあえず、全て……買うとして。」


 ━━━━━━━あ、買うんですね。


「次、行くよ。」


「━━━━━━━あ~れ~!?」


 次にやってきたのは……雑貨屋だった。


「私は、武器見てるから……その間、好きにしていいよ。」


「わ、、分かった。」


 好きにしていいよって……言われてもなぁ~。すると、何者かが……ギフトを送ってきた。


「ん……? なんだ?」


 ━━━━━━俺は恐る恐る開けた。すると……。


【神威能力スキル創滅神魔炎煌ゴッド・オーバーロード』を獲得しました。】


 ━━━━━━創滅神魔炎煌……?

 ━━━━━━神威能力……? 一応、俺は効果を確認した……。


~効果説明~


神威能力

【創滅神魔炎煌-ゴッド・オーバーロード-】

 ……神だけが有する神威という力であり能力。

効果は以下の通りである。


効果0

①世界さえもなんでも造り出せる。

②世界でさえもなんでも壊せる。

③神や魔王や人間さえもなんでも滅ぼす事が出来る。


効果1 神を造り出せる

効果2 悪魔を顕現させる

効果3 魔神を造り出せる

効果4 魔獣を造り出せる

効果5 天使を造り出せる

効果6 魔王を造り出せる


効果7 効果3~効果5までのモノを使役する


効果8 効果1~効果6までのモノを即死させる


効果9 これを習得した者は魔神王となる


効果10 これを習得した者は神王(創世神)となる


効果11 これを習得した者は死を克服し、不老不死の存在となる


効果12 魔法、魔術、魔導を司る


効果1 3 神術を司る


効果14 魔刀、魔剣を造り出し、使用する事が出来る


効果15 神刀、神剣を造り出し、使用する事が出来る


効果16 地獄炎を司る


効果17 天変地異を巻き起こす事が出来る


~魔神王の地位説明~

魔神王>魔神>魔王=堕天使>悪魔>魔獣等。

魔神王は魔のモノ全てのトップ。


~神王の地位説明~

神王(創世神)>各種神の最高神=機械神>各種神の高位神>各種神の中位神>各種神の低位神>各種神の最低神>神獣・天使等。

神王(創世神)は神及びそれに付随し、神術を操るモノ全てのトップ


~地獄炎の説明~

地獄炎はそれを出した者が消さない限り消える事はない。地獄炎は全てを燃やし、消し炭とする程の温度を誇る。


~終わり~


 また、俺は頭を抱えてしまった……。だって、これの効果が強すぎるんだもん……。


 っていうか……神専用である神威をつけ忘れてたのかは知らんが……そういう事になると……俺はまだまだ神様認定されてなかったんっすね。この世界は……。


 とりあえず、これは誰にも言わんとこ……。


 そして、雑貨屋で俺はスキルを買った。そのスキルとは…………『二重詠唱』だ。


 そう言えば……俺の中に創邪神とヨグさん以外に誰かいた気が……。


【お呼びですか……? マスター。】


 うぉぉぉぉーー?! 喋った!?


【はい。私はユニークスキル 全知全能ゼウスという者です。】


 なるほどなぁ……。 あれ……? 他にもいた気が……。


 一方……その頃、ヨグさんの所では……。


『あの~。ヨグさん?』


『ん……? なんだ?』


『あそこで……シクシクと泣いてる龍がいるんですが……。』


『あぁ……あいつは、私より先にいる先輩だが……。使われてないから悲しんでるんだ……。』


『な、なるほど……。』


『我を使う日は……いつなんだぁぁぁぁぁぁぁぁあーー!!』


 なんか、耳が痛かったな……。まぁ、いいか。とりあえず……。デートの続きだな。


 俺は、シルヴィアとデートの続きをする。

雑貨屋の次は、お昼ご飯だ。


 素敵なカフェで俺は、二重詠唱の勉強をしながら

珈琲にサンドイッチを食べて過ごしていた。


 そして、俺の食べかけのサンドイッチを

シルヴィアがパクパクと食べ出す。


「ん……? って、おい!? 何してるんだ!?」


 対応しようとするも……時すでに遅し……。全部食べられていた。間接キスだった。


「私のもあげる……。はい……あーん!!」


 俺はゴクリと鳴らしてしまった……。

こ、これが噂による……間接キスか……。


 ちなみに、シルヴィアが頼んだのは……キノコとマカロニと麺がふんだんに入っているパスタである。


「い、いいのか? そのキノコとマカロニは……高級そうだぞ?」


「いいの……食べて欲しいの……。」


 そう言われた俺は……深呼吸をして……覚悟を決めた後に、食べた。


「どう……? おいし……?」


「あぁ……美味しいよ?」


「なら、、良かった!!」


 ━━━━━━━━可愛いかよォぉぉぉぉーー!!

俺は本当に、シルヴィアの事を惹かれそうになっている。


 そして、その後のデートも理性を保ちつつ……

何とか今日のデートは幕を閉じた。


 そして、次の日……。


「えぇーー。勇者学院から、新たな生徒が勇者としてこの学院に編入してきました。入っていらっしゃい……!!」


「はい……!!」


 ━━━━━━━━この声を聞いたことがある……って事は、まさか……!!


「私の名は……シルヴィア・レイ=アイリス・ロータス。これから、お世話になります。宜しくお願いします。」


「ええええええええええええええええーーーー!?」


 ━━━━━━━━━やっぱりなぁ……。

 これから、色々と苦労しそうだなぁ……。と、思う俺なのであった。

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