序章
序章 第1話 〜プロローグ〜
「はぁ……やっと休みだよ。」
俺の名前は、
何故かは、知らんが……親の子会社に就職したのは良いものの……中々にブラックすぎて引いた。
俺からすれば社畜同然。
社畜バンザーイ! とか言えないな。
と、前までは思っていましたよ。
……本当に、今の今まではね。
だが、ある事を堺に……新たな冒険が始まってしまったのだ。
「さて、ゲームをする……ん? パソコンからメール? 何かの詐欺か?」
俺は、恐る恐る開いてみる。
すると……"新作のVRMMORPGのベータテスターおめでとう!" ……と、書いてあったサイトに飛ばされた。
どうやら、俺が社畜になって無意識のうちに新作のVRMMOのベータテスターとかなんやらに応募をしたようだった。
キャラの名前が記入されていた。
その名も……アイザック・マリア=エリック
意味は、彼は笑う聖母で永遠に力が強い……だ。
アイザックに関しては、中身が男と分かるようにだ。マリアに関しては、友達の嫌がらせ。
どうやら、俺は……聖母のようなお人好し、甘さとキャラメイクに関しての2つ名みたいなもんだとか?
で、永遠に力が強いは……永遠にその世界で、強くなれるように……と、気持ちを込めたキャラ名だ。
最初はマリアを入れた友達を恨んだが……
最終的には気に入ってしまった。
そして、俺は、キャラメイクを作っていた。
とは、言っても自分の幼女しか勝たん!(リアルの幼女とか他のキャラの幼女は嫌いだが・・・。)
キャラメイクが終わった後、ステータスを決める画面が現れた。
基本は、自分で決められるらしいが、ここは……ランダム……っと!
俺は、後で後悔することになる。
これからの"異変"に……。
そして、全ての作業が終わり……完成のボタンを押した。
━━━━━━━━その瞬間……世界が、と言うよりも…………。
俺の部屋が暗転して周りには、パソコンの起動の準備をする画面だらけの部屋になった。
そして、準備が完了した瞬間……
眩しい光に誘われ……俺は、目を閉じた。
そして、再度開いた時には……何故か家に居たはずなのに、知らない街に居た。
…………まるで異世界の様な。
ん? ちょっと待て?
……異世界?!
━━━━━━━━そして、街にいた周りの人達は心配そうに……こちらを見てくる。
ちょ……ちょっと待って!?
って事は……。
嘘!! 俺……幼女になっちゃって
異世界転生してしまったのかぁ~!!!!?
「……なぁ、そこの幼女!」
明らかに男性っぽい声が聞こえたような……。
で、多分だが……俺に向けて言ってるようなぁ……。
━━━━━━━━━ん? まて、これ……所謂"テンプレ"ですかね?
「幼女ちゃんさ~! 可愛いじゃん! おじさん達と遊ぼうや~!」
そう言われた俺は、こう思った……。
だと、思ったァァァアーー!!!!
「…………や、辞めてください!!」
そう言いながら、俺は目を瞑り……正当防衛っぽく男の人達を殴ったら……。
「うわぁぁぁぁぁあーー!!」
吹き飛ばされたような声が聞こえた……。
━━━━━━━━━ん? 待て? うわぁぁぁー? 見てみると、その男の人達は居なくなっていた。
「だ、大丈夫かい?! 幼女ちゃん!!!!」
と、そう言った人は……如何にも、華麗でスタイルがいい芸能人やモデルと言っても過言では無いスリム体型に胸がふくよかな女性だった。
「あ、はい。あ、ありがとうございます!! えぇっと……。」
俺は、なんて言えばいいのか……分からなかった。
すると、そのスタイルのお化けであるお姉さんは言った。
「ルミン・ロータスだよ! よろしくね!」
と、自己紹介をしてくれたので……俺は、タジタジになりながらも言った。
「あ、ルミンさん! はじめまして、私の名前は……アイザック・マリア=エリック……です。」
さぁ、この意味不明な名前を笑え! 笑うのだ!!!!
「そうか! かっこよくて美しい名前だね!」
……何!? 笑わない!?
「ねぇ、ルミンさん」
「ルミンでいいよ?」
「あ、はい。ルミンは、私の名前を聞いて笑わないのですか?」
「え? なんで、笑わなきゃ行けないの?」
━━━━━━この異世界の感覚はおかしいのか? それとも、俺がおかしいのか?
…………まぁ、いい。それどころじゃない。
それよりも、自分のステータスがどうなっているか気になる。
そう思い……ルミンに聞くことにした。
「あ、あの! ステータス表示ってどうやって?」
「……え? それすらも分からないの!?」
━━━━━━━━━そうだよな。それが"当たり前"だもんな。この世界は……。
「はぁ……。1回だけだからね! ステータス・ザ・オープン!」
と、言うと……ルミンさんのステータスバーが表示された。……なるほど。なんて言う厨二病なんだ!
「ありがとうございます! 私もやって見ます!」
緊張をしてるので、息を吸って……吐いて、吸った後に言った。
「ステータス・ザ・オープン!」
そしたら、俺のステータスバーが開いたのだ。
俺は言う前も言った後も胸が高鳴ったのがつかの間……。俺は、ステータスを見た瞬間……ある意味、絶望の淵に立たされる所か……落とされるのであった。
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