第1話への応援コメント
好きとか嫌いとか、愛とか憎とか、そんな一言では到底表しきれない二律背反……
行動だけを追っていけば、主人公が優の世界から「消える」のは当然であろうと思いますし、主人公が一人で空回りしているだけとも言えるのですが、そうならざるをえなかった孤独や依存やその他諸々の存在も痛いほど伝わってきます。
揺れ動く微妙すぎる機微を、見事に表しきったことに感服いたします。
作者からの返信
ご感想のみならず、レビューまで!本当にありがとうございます。跳び上がらんばかりに嬉しいです。なんといえばこの感激をいい表せられるでしょうか。言葉にならないぐらい嬉しいです。そう言って頂いて本当に書いた甲斐があるというものです。
重ね重ねにはなりますが、この度はお読みいただきありがとうございました。
第1話への応援コメント
初めまして。
この度は『批評で作品を伸ばそう!』企画に参加いただき、ありがとうございました。
一通り拝読しましたが、文章が洗練されており、一貫した「私」の視点で描く物語には美しくも儚い印象を受けました。純文学好きには、たまらない一作ではないでしょうか。また、優に対する感情は「憧れ」だと締め括られていましたが、その結論に至るまでの心情の変化も丁寧に描かれており、深く感情移入することになりました。
自身の唯一の理解者、あるいは自身の投影が独り歩きを始めて、去っていく。しかし、それは端から自身とは異なる一人の人間だった、という風に解釈ができたのも面白かったです。巧みな心理描写によって、中だるみすることなく綺麗に物語が収まっていたと思います。
気になった点としては、二点のみです。
一点目は、「私」の原風景について。
原風景を言葉と表現することに異論はありませんが、その後の「私」の運命を狂わせるには、冒頭の台詞は少しばかり弱い言葉にも思えました。言葉をきつくする、あるいは言葉と行為の合わせ技にするのもよいのではと思います。
たとえば(過激なためにサイト側から削除要請が来るかもしれませんが)、下着でベランダに放置される。灰皿代わりのように体に灰を落とされる、煙草を押し付けられるなどの行為と合わせてきつい言葉が来ると、子どもの人格形成に異変が生じるのも肯けます。私もそういった記憶は精神と身体のどちらかよりも、両方同時に受けたものの方が鮮明に記憶に残っていますので……。
二点目は物語の終わり方について。
こちらは、素直に美しい終わり方だと思いました。私などでは、到底真似できません。そこで折角、冒頭に原風景という言葉を挙げたのですから、最後にも登場させるのはどうかと思いました。「脳裏に浮かぶはあの……」、「もう、あの言葉は聞こえない」などのちょっとした伏線回収的なものを入れてみても面白いのかなと。こちらは指摘でもなんでもなく、ただの感想と思っていただいて構いません。
最後に余談ですが、「」の末尾に句点のあるものとないものが混在していました。文学調の味を出すことが目的でなければ、末尾は句点なしで揃えられることをお勧めします。
また、2.の十三行目にて『その子たちは、優の事をあまり良く思っていない子たちだった。優のやり方をあまりよく思っていない子たちであった』と文が続いており、韻を踏んでいるようにも思えますが、この二文の間に「正確には」や「ようは」などと入れるとスムーズなつなぎになるのではと思いました。参考までにどうぞ。
以上、長々と失礼しました。
少しでも作者様の創作活動のお役に立てたのなら、幸いです。
作者からの返信
初めまして。この上なくご丁寧なご批評、ご感想誠に有難うございます。暖かいお言葉、本当に嬉しいです。跳び上がらんばかりに喜んでいます。また、ご指摘頂いたものもそれぞれなるほどと唸らされるものばかりで、大変勉強になります。これぞ企画に参加させていただいた甲斐があるというものです。また、レビューまで頂戴してしまい本当にありがとうございます。
重ね重ねにはなりますが、この度はお読みいただき誠にありがとうございました
編集済
第1話への応援コメント
リアルな背景設定と緻密な心情描写に思春期のどろどろした気持ちがひしひし伝わってきました。大人になっても報われなかった結末はリアリティがありました。
憧れても一生手に入らないもの、どうにもならない後悔というものが人生にはありますね。
この先、主人公が本気で考えてもう一度優に会いにいけばもしかしたら本当の友人になれるのかもしれないと思いました。
作者からの返信
暖かいご感想誠にありがとうございます!まさにそれこそ描きたかったものなのでそこに触れていただき飛び上がるぐらい嬉しいです。今後どうなるかは果たして……。
この度はお読みいただき本当にありがとうございました!