アンモナイト・ナイト

@hdmp

前編 表

「宝塚に行ってくる」と嫁が出ていき、そして帰って来なかった。


嫁の実家や職場に連絡し、警察に相談して、行方不明ということになった。夫婦仲や出て行った動機などを聞かれたが、全く身に覚えがない。嫁と出会ってから10年。8年の交際期間を経て、2年前に結婚したばかり。その間、喧嘩1つしたことがない。どこかで事故にあったか、犯罪に巻き込まれたのだと思う。


嫁の足取りは東京のホテルで消えていた。嫁の友人にも話を聞いた。誰も心当たりがない。「まるで村上春樹の小説みたいですね」と言われる。それは俺もそう思った。ねじ巻き鳥クロニクル。俺も隣近所の女子中学生といちゃいちゃし始めたりするんだろうか?「て、そんなわけないじゃん」と一応つっこんでおく。


ねじ巻き鳥の世界と違うのは、ここは現実で嫁はスマホをもっている。もし紛失してしまっても、SNSで連絡は取れるはずだ。もしスマホをなくしてしまっても、いつかSNSで送った俺のメッセージに返信があるはずなんだ。


そんなやきもきした気持ちを抱えながら、俺はなんとなく仕事を再開する。自由が利かないただのサラリーマンだからだ。いや、もし自由が利いたとしても仕事を始めていただろう。できることが何もないってのはつらい。だったら働いていたほうが癒される。


そして1週間が経過したころ、嫁から返信があった。


「ごめんね、わたし。いまちょっと家に帰れないんだけど心配しないで。また連絡するね」

何も説明のない、平坦な文章だった。


それゆえ、違和感がすごかった。


俺は勇気を出して返信する


「そうか、わかったよ」


そして続けて聞いてみる。


「ところで、聞きたいんだけど、キミは誰だろう?」



嫁がこんな文章を書けるはずがない。


2 嫁


うちの嫁と出会ったのは同人即売会だった。当時俺は暇なサラリーマンで、オタク趣味の友人ミッツに誘われて「まあ、暇だし」とついていった。屋内球場を借り切ってやる大きなイベントで、折り畳み机の上に並べられた同人誌を見ているだけで面白かった。アクセサリーを自作しているところもあったし、手作り体験をやっているブースもあった。


なにより目を引いたのはコスプレイヤーだった。いろんなキャラになりきっている若い女性。それを一眼レフで撮影する男。そうか、カメラがあれば思いっきり見れるのか!と思った。当時俺は女に飢えていた。次来るときはカメラをもってこよう。そしてたくさん見犯しよう。


嫁、バイナリー丞(ススム)はそんな環境にいても非常に目立っていた。まず背が高い。170㎝ある俺を軽く超える身長。派手な顔面。色白な肌は本当にアニメのキャラクターのようだった。「おい、あれすげえな」とミッツ。「ススムさーん!おねがいします!」とカメラをもった男たちが囲む。カメラに向かって見栄を切ると、その眼光からビームが発射されているようだ。これは撮影してみたい。俺とミッツはスマホのカメラを彼女に向けた。その時だった。


「おい!スマホカメラでとんじゃないよ!このポコチンが!」

と本人から怒鳴られたのである。コスプレイヤーってこわい。

「あ、すんません」と謝ったが「すんませんじゃねえって!目つぶすぞ!あちあちのサラダ油がんしゃすっぞ!」と言葉がひどい。周りにいる男たちは「ひゅー!」「そーだ!なにかんがえてんだ!」「この・・・もしもし(ケータイカメラをなじるスラング)め!」ってひどい。俺たちは半べそになりながらその場を離れた。「ちょっと、こまりますよ」と係の人にも注意された。だってしらなかったんだもん!

そのあとはイベントの隅々まで見回して会場を後にした。ミッツとは怒られたことを引きづっているのでいやなムードになっている。「じゃ、帰るか・・・」「ああ・・」と実に盛り上がらない。とほほな感じで車に向かうと、隣の車に乗ろうとしているでかい女とばったりあった。「あ・・・」と思う。バイナリー丞だ。向こうも気づいた。

「あの、さっきはすいません」と謝る。化粧を落としたバイナリー丞はなんかでかくてキモイ。目にも力がなく、うつむいている。「いえ、こちらこそ・・・」と声も小さい。すごいギャップだった。


帰りの車内もバイナリー丞の話でもちきりだった。いったいアレはなんだったのだ?バイナリー丞とは何者だ?検索するとすぐに出てきた。ここらへんのオタク界隈では有名人らしく、コスプレをしているときとそうでないときのテンション差がえぐい、身長が超高いのに町であっても気づかない、近寄るとなんか不幸になる感じがする、口を開けば下ネタを言う、などなど。コスプレだけでなく、同人誌も発行しているらしい。俺は中古の同人販売サイトで、彼女の作品をすべて購入した。それが始まりだった。


彼女の作品はすべて破滅的な性表現でできていて、ワンセンテンスに1つは下劣な表現が入っていた。これは見るものを選ぶ。漫画も小説も書いていて、漫画はさらにひどい。精神科医が見れば、即、入院を勧めてくるだろう。血、とげとげ、ゲロ、排せつぶつ、その他美しくないもの、が、どこかで目にしたような世界の神話っぽいストーリーに詰められている。魔法少女リスカ☆リスカという作品は特にひどくて、読んでいて精神に不調をきたすようなものだった。


そんな危険な人物になぜ興味をもったのだろう?やはり女に飢えていた?いや、性欲だけではないと思う。俺は刺激にも飢えていたのだ。


2回目のイベントで知り合いになり、SNSを教えあった。

3回目のイベントの後でお茶を飲み

4回目のイベントで一緒に飯を食って

5回目のイベントの後に告ってフラれた

6回7回目は顔を見合わせるだけにして

8回目で再度チャレンジして付き合うことになった

9回目に合う頃にはミッツのことなど忘れていた


それがまあ、10年前の話だ。


だからすぐに気づいた。これは誰なのだ?彼女を少しでも知る人物なら、こんなありきたりな文章は書かない。


「私だよ!なんで?」


と返信がある。うーん、どうしようと迷っていたら


「スマホ落としちゃったんだ!ごめん!」


とフォローが入る。機種が変われば、過去のトークは消えるからな。だからこんな文章になったんだろう。本当の嫁ならば「うっせえよウジ虫」ぐらいの言葉が脊髄反射のスピードで返ってくる。


「そうだったんだ」


ととりあえず合わせてみる。さて、どうなるか。


「ちょっとさ、わるいんだけど迎えに来てくれるかな?」


「どこ?」


「ミカサのアンモナイト博物館」

宝塚はどこ行った。


3 アンモナイト博物館


我々生物ははるか昔、海の中で発生した。原初の微生物や単細胞生物の時代が過ぎ現れたのはこの美しい巻貝だった。アンモナイト。黄金らせんは自然のありとあらゆるところに現れていて、大きなものだとアンドロメダ銀河もそうだ。瀬戸内海の渦潮。かたつむり、我々の体の中の三半規管。生命の最初の姿がこの渦の姿というのも1つの真理がこの形にあるからだ。


という説明を学芸員さんから聞く。嫁の姿はない。「そして世界で3か所だけ、アンモナイトが集中して見つかる場所があるんです、その一つがここミカサ」へー「これからご案内するのは、旧炭鉱跡地を利用した巨大アンモナイトツアーなんです!」とテンションが高い。客は俺1人だ。さすがに恥ずかしくなってきたのか「まあ、とにかくでかいから面白いですよ、でかいだけっすけどね」と小声で言う。大変そうな仕事だなあ。


とにかく来いと嫁を名乗る人物から言われたのでやってきたのは今日の11時。受付にはだれもおらず、中を覗き込んで「すんませーん」という。奥から慌てて人。え!?客!!?という表情。「あ、いらっしゃいませ」「大人1人」「500円です」と中に入ると丁寧に解説つきだった。


学芸員の田中さんはいい人そうだったので、今回の訪問について話してみた。

「へえ、そんなことがあったんですね、でもそんな目立つ女の人はこなかったなあ」

「まあ、あんまり期待してないですけどね、たぶん罠っぽいし」

「罠って・・・でも、そうですよね、そう考えちゃいますよね」

「こっから先は1人で行きますよ、監視カメラとかはあるんでしょ?」

「あ、もちろん、何かあったらすぐに駆け付けます!」

とヘルメットを渡される。


俺は旧炭鉱に下りていくための大穴の前にいる。立坑というらしい。10m四方の大穴がどこまでも深く掘られている。そこに下りるためのエレベーターも大掛かりで、巨大な倉庫の天井を突き破る鉄骨が町のシンボルにもなっているほどだ。


さて。とエレベーターに乗り込んだ。昔、といっても50年も経っていないが、まあ昔、男たちが石炭をとるために乗り込んだエレベーターにのって深く深く下りていく。太陽の光はすぐに届かなくなり、ヘッドライトと壁に設置されたLEDのみで暗い。エレベーターの起動音、鉄とワイヤーのこすれる金属音が響く。田中さんは「ほぼ、この山!この山ぐらいの大きさを掘り進んでいたんです!」と興奮気味に話す。黒いダイヤと言われた石炭は当時、重要なエネルギーだった。それを採掘するために、何万人もの人間がこの山奥にやってきて町を形成した。そして石炭をとらなくなり、人が消えた。町は今でも建物だけ残っている。そしてこの町の地下には巨大な空間が残った。掘り出した土や岩を積み上げていくと、本当に山が出来上がったという。


それを観光資源にするというのも自然な話で、いまある施設を有効利用しながら、アンモナイトを絡めてじゃんじゃん公共事業をやっちゃおうじゃないの!と赤字で破綻寸前のミカサ市は考えた。工事予算は当初の10倍に膨れ上がり、期間は10年かかった。完成したのは去年のことだったが、運営する第三セクターは大赤字で、早くも閉鎖の話が出ているらしい。


嫁を名乗るやつはどうしてここに俺を呼び出したのだろう?エレベーターが最下層に下り、ガチャンと扉が開いた。巨大な第一室が現れ、壁にはアンモナイトとミカサの歴史が書かれたパネルが並んでいる。60インチぐらいのモニターが置かれ、この施設がどんな場所か説明していた。そのモニターを眺めている男がいた。友人、ミッツだ。


4.友人ミッツ


俺はミッツの横に座り「よお」と言った。「よお」とミッツは答えた。そして何も言わず、リスタートボタンを押した。モニターが変わり、映像が流れる。

「ようこそ!ミカサ市アンモナイトパークへ!ぼくはアンモナイトのミッツだよ!ナイトの称号をもっているんだ!これから一緒にミカサの歴史とアンモナイトについて勉強する冒険の旅にでかけよう!」

鎧を着たアンモナイトのキャラクターがしゃべる。キモっ。

「・・・というわけで原初の生命と言われているアンモナイトなんだけど、どうしてこんな形をしてるのかな?っていうか生命ってなんなの?生きてるってみんなわかってる?これはいったいどうゆうことなのかな?」

はーいと手を挙げる子供の絵

「心臓が動いているってことです!」

ミッツが剣で子供の首をはねる、ブシュー

「機械があれば心臓が止まっても生きていけるよ!0点!」

はーいと手を挙げる子供の絵

「頭が動いてるってこと?」

ミッツが目からビームを出す、子供が溶ける

「脳だね、でも脳死状態でも生きている人はいるよ」

ハーイと手を挙げるあーちゃんの絵

「生命は動的均衡をもつ形であり存在だから定義はできないよ!」

自分のこめかみをピストルで撃ちぬくミッツの絵。飛び散る血。画面には血文字で

「それじゃ答えにならないよ」

と書かれてEND

「・・・・なんだこれ?」

「この町はな、もう狂ってるんだ、終わってるんだ」

「そうか、なんとなくわかる」

「田中さんと会ったか?」

「会った、親切な人だった」

「このムービー作ったのはあの人だ」

「・・・そうか」

「じゃ、次行くか」

友人が立ち上がり、壁の扉を開ける。友人の名前もミッツだ。


5.第2室

次の部屋は暗く、どこか宇宙空間を思わせる。先ほどの第1室よりやや狭いが、それでも小学校の体育館ぐらいある。壁には明るいライトで照らされたパネル。それを並んで読みながら進む。

「無とはなにか?」

「究極の統一理論を探せ!」

「相対性理論と量子力学の世界」

「タイムマシンを作り出せ!」

なんとなく文字と数字を追うが、理解することができない。「さっぱりわからん」というと「そうか、お前アホだったもんな」「おまえほどじゃない」「うっせえ、殺すぞ」「ひさしぶりなのにそれかよ」「嫁はどうしたよ?」「お前を殺してから探すよ」「クヒヒッ!」と気持ち悪く笑う。昔からそうだった。


SFの浅いオタクだったミッツ。スタートレック信者を名乗り、青春とは縁遠い生活を送っていたミッツ。両親は公務員で、子育てにはまったく無関心だった。俺は彼の家に行き、好き放題彼のゲームで遊んだ。深夜になってもミッツの両親からは何も言われず、また俺の両親も何も言わなかった。大人になって思うが、なんで彼らは俺たちを産んだんだろう?俺たちはそろって、共に、歪んでいった。


嫁に惚れたのはミッツが先だったと思う。1回目、ミッツは怒られた直後、初対面の嫁に告っていた。「キモすぎて殺されるかと思った、キモすぎて死、あの動物まだ生きてるの?」と後日嫁は言っている。2回目、3回目、5回目、7回目のイベントでミッツは嫁に告っている。「俺、素数回に告ってるんだ」とミッツは真顔で言った。自ら知的なところをあっぴーる!しているらしいがキモい。「いつか彼女がその法則性に気づいて、知的!素敵!ってなるだろ」と肌が荒れまくっている近眼のデブが言うのだ。


嫁の情緒はさらに不安定になり、安定剤を増やし、破滅的な絵をかき、コスプレをしては善人を罵倒していた。「すべての便所コオロギ神にお願いして、あいつを食べてもらうの、そして脳みそをハッキングしてもらうんだあ」と嫁が言い出したころには俺は危険を感じてミッツにいった。「俺も実は好きで、実はもう付き合っていて、実はもうセックスもすましていて、それが最高に気持ちいくて、あいつ最高にイキまくってた」その時のミッツの顔は今でも覚えている。絶望、とはあの表情の人のことを言うんだろう。このあとミッツは家にひきこもり、俺と嫁は付き合うことになった。

「まあ、ここは俺の趣味で作らせてもらったんだ、次行くぞ」


6.第3室


次の部屋も広いが、さっきよりはやや狭い。「まあ、最初にも書いてあったように、ここは巨大なアンモナイトのようになっている」つまり、アンモナイトの中心に向かって弧を描きながら部屋がつながっているのだ。「消防法とか大丈夫かよ・・・」「こんなところの役人なんて、みんな買収してるに決まってんじゃん」

「でさ、気になることがあるんだけど」とミッツに言う。

「なによ」

「あのSNSの文章、お前書いたの?」

「おう、まんまとハメられやがってwwバーカ」

「いや、嫁はあんな文章書かんぞ」

「あ?でもお前こうやって来たじゃん」

「それは・・・ほかに手がかりなかったし」

「まあ、いいわ、お前をここに呼び出すことが目的だったしな」

「嫁はどこにいる?」

「まあ、待て・・・」

「・・・・」

第3室の展示はさらに訳が分からなかった。

「鬼畜!アホ男の極悪な所業!」

「人の女を奪い去る下劣な犯行のすべて」

「知性を持たない悲惨な人間とは」

それは1人の男についての徹底的なレポートだった。貧しい家に生まれ、ネグレクト同然の家庭環境で育ち、友人宅に押し入っては愛を盗む少年、少年は歪んだまま育ち盗癖は治らなかった、友人の金、もの、家族、そして愛しい女性まで盗んでいった。最後にその男の顔写真パネル。俺だ。俺の背丈ぐらいある巨大な俺の顔をまじまじを観察した。

「さ、次」と俺は言って次の部屋に向かった。


7.第n室


部屋はどんどん小さくなり、扉も天井ほどになる。ここの展示は漫画だった。主人公が過去に起こった悲劇を取り戻すため、過去に戻る話。美化されたミッツのような男が宇宙船に乗り込み、勇敢にもブラックホールに突入する。事象の地平線を超え、彼の姿は誰も観察できなくなるが、主人公は無事過去にアクセスし、過去の自分にアドバイスを送る。「その男は信頼できないぞ!」と運命の出会いをした主人公の目の前に立つ主人公。この世界では幸せになれなかったけど、パラレルワールドの自分はしあわせになれた!はっぴー!というオチで面白かったのだが「インターステラーじゃん」と俺は言った。


「いや、あの映画は物理学的にも的を得ていて、ブラックホールの内側は光も脱出できない超重力で時空が歪み、過去にアクセスできなくもないんだ、まあ、お前には理解できないかもしれないが」

と早口で言うミッツ。キモっ。


「じゃあ、次いくぞ」と小さなドアを開けなんとか次の部屋に入る。


8.第n+1室


次の部屋には展示はなく、何とか体1つ分ある幅に腰ぐらいの高さ、まるで洞窟だ。その突き当りにもドアがあるが、その前に作業台があり、回転のこぎりが回っている、部屋全部が赤い。

「この部屋ぐらいが生きてる人間の限界だな」

「・・・・・・」

「ここから先は小さくなってもらう」

「・・・・・」

「突き当りには『無』がある。まあ人間がクォークレベルまで圧縮される前に、シュッツシュバルト半径まで圧縮されればブラックホール化するから『無』には到達できないがな」

「・・・ここはなんなんだ」

「わかんないか?バカだなあ・・・はぁ、ここまで説明してやったじゃないか、いいか?ここはアンモナイトの形状をつかった圧縮装置だ、そしてブラックホール発生装置であり、タイムマシンだ、お前はこれからブラックホールになって、過去の自分に会いに行って、嫁と付き合うのをやめろ」

「・・・・・」

「アジャックさまには先に行ってもらっているからな、じゃあ行くぞ」

ミッツの足元に穴が開き、落ちた。穴は自動でふさがり、背中から空気が流れてきた。ヒュゥゥゥゥウウウン!!!というコンプレッサーの音が聞こえる。俺は何もできず、そのまま電気のこぎりに吸い寄せられた。血がはじけ飛ぶのがわかる。嫁の血を混ざっていくのを確認して、俺は先に進んだ。


9.家

「あ、目が覚めた」

嫁の顔が目の前にあった。

「えへへ、ただいま」

「おかえり、宝塚どうだった?」

「最高だったよー!みんなマジ天使」

「おみやげは?」

「あるよ、はいいつもの餃子」

「おおーわかってるねえ」

「早速食べようよ、もうビール飲んじゃおう、明日仕事でしょ」

「だな、じゃあやっちゃおうか」

俺はフライパンにぎょうざを並べて、ビールを冷蔵庫から出した。わるくない、最高の気分だった。

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